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日帰りバスツアー体験記

【出羽三山・羽黒山】マジで死にそう!参道2,446段

出羽三山・三新合祭殿の御朱印
羽黒山・三神合祭殿の御朱印

【四季の旅】2018年7月13・14日
出羽三山生まれ変わりの旅 その②羽黒山

羽黒山、宮田坊の精進料理の朝食

月山レストハウスから約1時間後に、宿坊街・宮田坊にて朝食とお風呂をいただきました。品数が多い美味しい精進料理です。
宮田坊の方から挨拶があり、大きな盃に入れられた日本酒を一口ずつ回し飲みしてから、朝食をいただきます。

宮田坊の精進料理の朝食  

上:月山筍・しいたけ・油揚げ/蕗・さやえんどう・こんにゃく/ごま豆腐
中:ところてん/ブナのかのかわ/野菜の天ぷら/アオミズの和え物
下:お新香・ご飯・豆腐となめこの味噌汁

出羽三山の精進料理とは?
月山などの奥深い山で生活するために「生きるための食」として山伏が創作し継承されている。必要な食材を山の恵みとして採集し、食材の乏しい厳しい冬を乗り越えるために、あく抜きや塩蔵保存、水出しといった時間と手間のかかる保存技術や調理方法が編み出された。出羽三山に参拝する者は、精進料理をいただいて身を清め、山へ向かう準備を整える。
(道路わきの看板から)

松例祭に使うしめ縄

宿坊街の多くの建物には、特徴のある太い綱がかけてありました。これは松例祭(冬の峰)に、つつが虫(悪魔)を引張って焼き捨てる神事に使った引き綱で、綱をかけると悪魔が近寄らないと伝えられています。
【松例祭】
http://www.dewasanzan.jp/publics/index/17/

【羽黒山】現世は辛い!2,446段の石段と杉並木

宮田坊から宿坊街をぶらぶら歩き、約15分ほどで羽黒山の随神門です。鳥居が、日常と神域の境目であるかのようです。神域は主に杉に覆われた世界で、鳥居の向こうに見える屋根が隋神門です

ここから、今日最も楽しみにしていた羽黒山の参道が始まります。それが最も過酷な道であったとは、この時には夢にも思っていませんでした……。

羽黒山・鳥居羽黒山・隋神門 羽黒山・杉並木

随神門から五重塔へ

隋神門をくぐると、戸隠神社の杉並木を思わせる、立派な樹齢300年から500年を超えるミシュラン・グリーンガイド・ジャポン三つ星の杉並木が出迎えてくれます。山頂までの1.7kmの参道には、右側に284本、左側に301本の総数585本が植えられています。

継子坂の下には六つの末社

随神門から下る継子坂の下には六つの末社が建っています。すぐ先に祓川にかかる神橋、右手向こうに須賀の滝をバックにした祓川神社と岩戸分神社が見えてきます。

羽黒山・神橋

橋を渡り、須賀の滝へ行く右の曲がり角に、「注連掛桜(しめかけ桜)」があります。祓川で禊(みそぎ)をするとき、この桜の木に注連(しめ縄)をかけたと言います。祓川神社から見た神橋は、撮影のベストアングルです。

羽黒山・注連掛桜 須賀の滝・祓川神社・岩戸分神社  羽黒山・神橋

神橋付近はまだ緩い坂道で、気持ちも体も元気いっぱい。10分ほど歩くと羽黒山最古の建築物・五重塔が見えてきました。「三神合祭殿」再建200年記念として、明治以降なかった扉が2018年11月4日まで公開されています。

羽黒山・五重塔

お祓いを受けてから、中に入ります。入ろうかなと思った瞬間、
「今日は入ってはいけない!」と予感がしました。

だから、入らず先を急ぎました。予感は見事的中!この後の約1時間はマジで「死ぬかと思った!」ほどの坂道でした。

(私の場合、普段あまり歩かないデスクワークのみの生活でしたので厳しかったのです。しかし、ツアーの他の60歳くらいまでの方々は、男女とも「ちょっと辛いかな」くらいで登って行かれました。だから、ご年配の方々でも、出羽三山参拝を諦めないでください)

五重塔から一の坂、二の坂は「死ぬかと思った!」そして…

五重塔からの坂道を登り始め、「一の坂」に入ったあたりから、私の体が悲鳴を上げ始めました。玉の汗が吹き出し、呼吸も乱れてきました。100段登っては休み、100段登っては休み、いつしかツアー仲間から遅れ、最後尾になっていました。

羽黒山・一ノ坂
一の坂(上)と二ノ坂(下)
羽黒山・二ノ坂

「二の坂」に入る頃はマジで「ここで心臓麻痺でも起こしたら、あの世行きだな」とか馬鹿なこと考え、「そうだ!羽黒山は現世だから、現世が最も辛いのは当たり前」とか思いつつ、一歩一歩登って行きました。全身汗まみれ、フェイスタオルもびっしょり。冷や汗を含め1リットルはかいているかもです。

「もう、だめ…。どうしよう!」

と思っていたら、二の坂茶屋の屋根が見えてきました。「なんとか、二の坂茶屋まで行こう」と気を取り直すことができました。着いてからは、しばらく呆然自失。

羽黒山・二ノ坂茶屋

お姉さんの笑顔とブルーベリーのかき氷に救われました。

「生き返った!」
汗をかなりかいた体には、冷たいかき氷は天界の甘露のようでした。

しかし、まだ「三の坂」が残っています。あまりゆっくりしていると、頂上での10時50分集合に間に合いません。添乗員の田澤さんからは「10時に出れば、ゆっくり間に合いますよ」と言われましたが、すぐ出発することにしました。今はまだ9時30分ですが。

三の坂から頂上へ
はぁはぁ、ゼイゼイしながら「三の坂」を登りきりました。持っていたイラストマップで確認。しかし、まだ先に坂がありました!

羽黒山・三ノ坂の先の坂

そして、やっと参道の最後の「羽黒山」と書いてある鳥居が見えてきました。

「登りきった!」

【現世】の過酷さが身にしみた後のホッとした瞬間です。

羽黒山の頂上の鳥居

踏破認定証

「三神合祭殿」にて団体祈祷

10時50分集合には十分間に合い、しばらく休む時間もありました。その後、山伏さんから首にかける「お注連( しめ)」をいただき「三神合祭殿」で団体祈祷を受けました。初めての経験です。

しかし、神職の方が祈祷で何を言っているのか全然わかりません。仏教では御経を読みますが、神職の方は何を読んでいる、または何を話しているのでしょうか。男性二人と女性一人の合唱のような響きでした。

そのあと、女性が、祈祷をお願いしている私たち一人ひとりの背中に鈴を当てていきました。「何のためなのかな?」

羽黒山・三神合祭殿

「三神合祭殿」の前の鏡池の表面を覆っているのは、スイレン科の植物の1種コウホネです。

〈三神合祭殿・祭神〉月読命、伊氏波神(稲倉魂命)、大山祇命、大己貴命、少彦名命

出羽神社(三神合祭殿)羽黒山

山伏さんの解説つき境内案内

団体祈祷のあと、山伏さんの解説つき境内案内が数カ所ありました。添乗員さんからは「あまり聞けないお話ですよ」と前もって言われていましたが、正直、疲れて切っていた私は、よく覚えていません。メモを取ることも忘れていました。情けない、不甲斐ない自分!

羽黒山の山伏さんの解説付き案内

そんな山伏さんの話の中で、「出羽」は「いでは」と読みますと聞きました。
球体の上には鳥がのっています。この鳥は、出羽三山開祖・蜂子皇子を導いた片羽根2m40cmある三本足の霊烏(れいう)です。

また、天皇家ゆかりの地や芭蕉の像と句碑「 涼しさや ほの三か月の 羽黒山」があります。そうだ、芭蕉の「奥の細道」は東北紀行だったと思い出しました。
※ほの三か月:わずかに見える(にじんだような)三日月という意味です。

最後に、出羽三山歴史博物館〜博物館と羽黒山の文化財〜を見学しました。

天皇家羽黒山・芭蕉と句碑出羽三山歴史博物館

羽黒山には、この他見るべき多くの建物や施設があります。詳しく知りたい方は、こちらを参照してください。

羽黒山・境内のご案内

博物館のご案内

晩菊いなりのランチ

羽黒山から湯殿山に向かう途中で、昼食「晩菊いなり」3個入りを支給されました。五目ごはんのような中味でとても美味しかったです。また、薄切りの「たくわんチョコレート 夢」が1枚付いています。チョコレートでたくわんの半部ほどがコーテングされています。味は、たくわんとチョコレートが融合して絶品とかではなく、別々に感じられる微妙な感覚「?」です。

【湯殿山本宮】語るなかれ、聞くなかれ。
出羽三山生まれ変わりの旅 その③湯殿山へ


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