(2019年11月9日日帰りバスツアー参加)
新宿を9時10分に出発し、石川PAで一回休憩し、12時に河口浅間神社(かわぐちあさまじんじゃ)に到着。
【目 次】
河口浅間神社と七本杉(ひちほんすぎ)
河口浅間神社のご由緒
864年5月富士山が大噴火し、大災害が起こりました。そして、865年12月に富士山の神、浅間明神を祀り、河口浅間神社は建立されました。浅間明神は、ご祭神コノハナサクヤヒメとされています。
鳥居の扁額(へんがく)には「三国第一山」と書かれています。三国とはインド、中国、日本でしょうか。
大杉がそびえている50mほどの参道。この杉は、富士河口湖町指定の天然記念物で、樹高45m、根周り7m、樹齢800年余りだそうです。
ちょっと変わった、参道の中ほどにある「波多志神」。波多志=秦氏で、朝鮮から渡来した氏族を祀っています。
河口浅間神社の随神門
河口浅間神社の拝殿
拝殿前には小さな美麗石(ヒイラ石)。【三代実録】によると、「浅間神社を初めて祀った古代祭祀の石閣といわれ、石をもって造営された祭祀は彩り美麗であった」と説明されています。
拝殿の向こうに見えるのが本殿。写真では見えませんが、本殿正面の上の方に「大元霊(おおもとだま)」と書かれた扁額が掲げれれています。醍醐天皇の直筆で、富士河口湖町の有形文化財に指定されています。
連理の楓と和(なごみ)の楓
連理(れんり)の楓は2本を一つのしめ縄で結び、縁結びを祈願しています。わかりづらいですが、中央の2本です。右の太い杉は七本杉(ひちほんすぎ)の1号杉・御爾杉(みしるしすぎ)です。
連理の楓の左後ろに、和(なごみ)の楓があります。木の一部が、不思議にも円弧を描いています。
河口浅間神社の本殿・ご祭神
【ご祭神】
木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)
別称:浅間大神(アサマオオカミ)
地上の支配を高天原に譲る「出雲の国譲り」の後に、アマテラスの孫ニニギノミコトが、高天原から地上に降りてきます。ある日、ニニギノミコトは笠沙の岬で美しい乙女に出会い、一目ぼれしてしまいます。
「あなたは誰の娘ですか?」
「オオヤマツミの娘で、コノハナサクヤヒメと申します。イワナガヒメという姉もおります」
「私はあなたと結婚したいと思うが、あなたはどうだろうか」
「私にはお答えできませんので、父に聞いてくださるようお願いいたします」
二人の孫が初代天皇・神武天皇です。
【オオヤマツミ】イザナギとイザナミが「神生み」で生んだ山の神
河口浅間神社の七本杉(ひちほんすぎ)
昭和33年(1958年)、山梨県天然記念物に指定されました。7本とも樹高は40mを超える巨木で、樹齢は1200年を超えているといわれています。この七本杉は、ぜひ見てください。
- 1号杉 御爾杉(みしるしすぎ)。
母衣懸杉(ほろかけすぎ)ともいいます。
孫見祭りの折に産衣をかけた神聖な木ともいわれ、拝殿に向かって右前にそびえています。その左後ろに、連理の楓と和の楓があります。
※以下、2号杉から7号杉までは、1号杉のから奥に行くと、順次見られます。
手前から
- 2号杉 産謝杉(さんしゃすぎ)。産屋杉(うぶやすぎ)ともいいます。
生誕や分娩を守る清らかな木として位置づけられています。樹高46m、根回り幹囲9.65m - 3号杉 齢鶴杉(れいかくすぎ)。齢棒杉(れいぼうすぎ)ともいいます。
樹高46.5m、根回り幹囲12.48m - 4号杉 神綿杉(しんめんすぎ)。献虫巣杉(けんちゅうすぎ)ともいいます。
大樹に巣を作った山蚕が巣作りした繭(まゆ)で真綿を紡ぎ、朝廷に献上したいう伝説がります。樹高47m、根回り幹囲18.65m
- 5号杉・6号杉 両柱杉(二柱杉)。男女杉ともいいます。
良縁・縁結びの杉で、イザナギ、イザナミの二柱の神が世界を生んだことを象徴しています。女性は左側を、男性が右側の杉を回って出会うことにより、縁結びのご利益があるそうです。 - 5号杉 男・父(かぞ)杉
樹高47.50m、根回り幹囲18.30m - 6号杉 女・母(いろ)杉
樹高42.5m、根回り幹囲15.5m
- 7号杉 天壌杉(てんじょうすぎ)。御柱杉(みはしらすぎ)ともいいます。
樹高43m、根回り幹囲30mある一番大きな杉。
以上の七本杉はご神木ですので、ぜひご覧になってください
諏訪社
山神社
出雲社
神馬舎
河口浅間神社の御朱印
河口浅間神社を12時30分に出発し、河口湖「もみじ回廊」へと向かいました。