アメノトリフネ(イメージ)
出雲の国譲りの4回目の使いがタケミカヅチとアメノトリフネでした。クナドの神とは、「きてはならない所」という意味。もとは、道の分岐点、峠、あるいは村境などで、外からの外敵や悪霊の侵入をふせぐ神です。
このアメノトリフネとクナドの二柱の神が、息栖神社のご祭神です。
息栖神社のご祭神アメノトリフネとクナドの神
出雲の国譲り
「葦原中つ国は、わが子アメノオシホミミノミコトが治めるべきである」
アマテラスは、葦原中つ国(あしはらなかつくに)の統治者であるオオクニヌシの元へ使いを送りました。
アメノホヒノカミ、アメノワカヒコ、鳴女(なきめ - キジ)と3回も派遣したにもかかわらず、オオクニヌシに阻止されたままでした。
そして、4回目の使いがタケミカヅチとアメノトリフネです。
タケミカヅチはアメノトリフネを伴い、出雲の稲佐の浜に降り立ちます。そして、オオクニヌシと対峙したのです。(日本書紀では、二柱の武神タケミカヅチとフツヌシを送ったとあります)
別説では、出雲の国へ【鹿島神】タケミカヅチと【香取神】フツヌシを案内したのが、アメノトリフネとクナドの神と言われています。
クナドの神とは?
岐の神、久那土神などと表記されます。
「くなど」は「来な処」すなわち「きてはならない所」という意味。もとは、道の分岐点、峠、あるいは村境などで、外からの外敵や悪霊の侵入をふせぐのがクナドの神です。
また、禊(みそぎ)、魔除け、厄除け、道中安全の神としても信仰されてきました。 久那土はくなぐ、即ち交合・婚姻を意味するものという説もあります。