「日光の二社一寺」とは、日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺の三つの名所を指します。
これらは世界遺産に登録され、国際的にも高く評価されています。それぞれが豊かな歴史と魅力的な見どころを持ち、日光観光のハイライトとなっています。
徳川家康を祀る日光東照宮は、豪華絢爛な装飾で知られ、日光二荒山神社は山岳信仰の中心地として神聖な雰囲気を醸し出しています。そして、日光山輪王寺では仏教の重厚さを味わうことができます。
本記事では、これらのスポットを効率的に巡るモデルコースや、所要時間の目安をご紹介します。ぜひ参考にして、日光旅行を存分にお楽しみください!
【目 次】
日光の二社一寺の基本と拝観料
日光東照宮・日光二荒山神社・日光山輪王寺の基本
日光の二社一寺は、1999年に世界遺産に登録された日光山内の代表的な寺社、日光東照宮、日光二荒山神社、そして日光山輪王寺を指します。それぞれの寺社は長い歴史をもち、日本を代表する文化遺産です。
- 日光東照宮
徳川家康を祀る豪華絢爛な神社で、陽明門や眠り猫、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿など、細部まで美しい彫刻が訪れる人々を魅了します。 - 日光二荒山神社
自然信仰の象徴であり、縁結びのパワースポットとして有名です。心身を清めるような神聖な雰囲気が漂います。 - 日光山輪王寺
神道と仏教が調和した寺院で、美しい建築と静かな空間が魅力です。日本の宗教文化の奥深さを感じられる場所です。
日光の二社一寺を訪れる際の基本情報と注意点
日光の二社一寺を効率よく観光するためには、移動手段や所要時間を考慮することが大切です。
- 観光のスタート地点
門前町にある神橋が一般的なスタート地点です。徒歩での周遊も可能ですが、効率を重視する場合は「世界遺産めぐりバス」の利用がおすすめです。 - 所要時間
どの寺社も広大で見どころが多いため、3時間から5時間の時間を確保するとじっくり楽しめます。 - 訪れる時間帯
拝観受付時間や料金を事前に確認し、日光の観光をしましょう。特に紅葉や新緑の時期は景観が美しく感動的ですが、混雑を避けるなら早朝の訪問がおすすめです。
日光の二社一寺の拝観時間と拝観料
拝観時間 | 4月〜10月 | 11月〜3月 |
日光東照宮 | 9:00~17:00 | 9:00~16:00 |
日光二荒山神社 | 8:00~17:00 | 9:00~16:00 |
日光三輪王子 | 8:00~17:00 | 8:00~16:00 |
※受付は閉門30分前に終了
拝観料 | 大人 | 小中学生 |
日光東照宮 | 1,600円 | 550円 |
日光東照宮・宝物館 |
1,000円 | 400円 |
東照宮・宝物館セット券 | 2,400円 | 870円 |
日光二荒山神社・神橋 | 300円(高校生200円) | 100円 |
日光二荒山神社・神苑 | 300円 | 100円 |
日光山輪王寺・三仏殿 | 400円 | 200円 |
輪王寺・大猷院券 | 550円 | 250円 |
輪王寺・宝物殿&逍遥園券 | 300円 | 100円 |
日光山輪王寺セット券 | 1,000円 | 500円 |
※2025年1月25日現在(税込)
- 日光東照宮の拝観料金は、表門から陽明門や眠り猫、そして徳川家康を祀る奥社まで参拝する際に必要です。同じチケットで「鳴き龍」がある薬師堂(本地堂)にも入場できます。
※薬師堂は、日光山輪王寺の5つある御堂の一つです。 - 日光二荒山神社の境内エリアは無料で見学できますが、「神苑」が有料エリアに設定されています。
また、拝殿から離れた場所にある「神橋」では上の拝観料金が必要です - 日光山輪王寺の拝観料金は、三仏堂、大猷院(たいゆういん)の個別の拝観料金が設定されています。また、それらと宝物殿と逍遥園券を合わせたセット券も販売されています
日光の二社一寺を満喫する3時間&5時間モデルコース
日光の二社一寺の基本の観光ルート
基本の観光ルート
JR日光駅・東武日光駅→神橋→日光東照宮→奥社→日光二荒山神社→日光山輪王寺・大猷院→三仏堂周辺
日光の観光ルートを効率的に計画するためには、移動の順序が重要です。初めて訪れる場合には、まず「東武日光駅」または「JR日光駅」からスタートし、徒歩もしくはバスで「神橋」に向かいます。
神橋から日光東照宮へ。東照宮の観光には60分〜120分ほど確保し、陽明門や眠り猫をはじめとする有名な彫刻をじっくりと観賞しましょう。最後に家康の墓がある奥社へ向かいます。
陽明門の隣にある薬師堂(鳴き龍)も必見です。そこから静かな杉並木が続く上新道を散策しながら、日光二荒山神社へ向かいます。
日光二荒山神社では、30〜60分ほどの時間を使い、縁結びのご神木や神苑の縁結びの笹と霊泉などを訪れます。
日光二荒山神社の大鳥居近くの日光山輪王寺の大猷院(たいゆういん)を参詣してから、三仏堂の千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の本尊を拝み、周辺の大護摩堂などを訪れます。
この順序であれば、各スポット間の移動時間を最小限に抑えることができるうえ、拝観受付の時間にも対応しやすくなるため、特に初めて訪れる方にとって基本的なルートとなるでしょう。
北辰の道:北斗七星が陽明門の真上に
日光の二社一寺を約3時間で巡るコース
初心者や中級者には、日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺の主要スポットを効率よく巡るコースがおすすめです。このコースでは、約3時間を目安に計画を立てると良いでしょう。
スタート地点としては、日光の象徴とも言える神橋が最適です。ここでは写真撮影や散策を楽しみ、観光の始まりにふさわしい景色を堪能できます。
その後、日光東照宮を訪れてみましょう。日光東照宮では華やかな陽明門や「見ざる言わざる聞かざる」の三猿、有名な眠り猫の彫刻をなどを観賞し、家康の眠っている日光東照宮・奥社へも行きます。
次に、陽明門の隣にある薬師堂(鳴き龍)を訪れてから日光二荒山神社へ向かいます。この神社は縁結びのパワースポットとしても知られており、訪れるだけで特別なエネルギーを感じられる場所です。
そして最後に日光山輪王寺の三仏堂に安置される荘厳な仏像を拝観すると良いでしょう。
日光の二社一寺を約5時間でじっくり楽しむコース
日光の二社一寺をじっくり堪能したい場合には、5時間かけて巡るコースが理想的です。
神橋からスタートし、日光東照宮の広大な敷地をゆっくりと観光します。陽明門や徳川家康廟の奥社などの主要な見どころを丁寧に巡り、東照宮に込められた歴史や彫刻の美しさを十分に堪能してください。
また、陽明門の隣に位置している薬師堂(鳴き龍)にも参詣します。その後、上新道から日光二荒山神社へ向かい、途中にある日光山輪王寺の常行堂と法華堂を訪れておきます。
日光二荒山神社では有料の神苑も訪れてみましょう。境内をゆっくりと散策しながら、縁結びのパワースポット—夫婦杉や親子杉、神苑の縁結びの笹で願掛けできます。
その後、日光二荒山神社の大鳥居近くにある日光山輪王寺の家光の霊廟である大猷院(たいゆういん)へ足を運び、建築の美しさや静かな環境に身を委ねる時間を過ごしましょう。最後に、三仏堂周辺を訪れて観光を締めくくります。
このように、5時間コースであれば、各スポットをじっくり観光できるため、写真撮影や休憩を挟みながら充実した時間を過ごせます。
日光の二社一寺の各スポット間の移動時間
神橋からの観光ルート
日光の二社一寺は、伝統的に神橋をスタート地点とします。神橋は日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺への入口に位置し、「日光山」の象徴的な存在でもあります。
アクセス方法としては、JR日光線「日光駅」から徒歩で約24分、または東武日光線「東武日光駅」から「世界遺産めぐりバス」を利用して約5分で「神橋」バス停に到着します。バス停から神橋までは徒歩ですぐです。
神橋から日光東照宮までは徒歩で約15〜20分かかります。その後、日光二荒山神社、日光山輪王寺と順番に巡るルートが一般的です。
この順序で観光を進めると移動もスムーズで、それぞれのスポットを効率よく楽しむことができます。さらに、神橋周辺には飲食店やお土産店が立ち並んでおり、休憩にも適したエリアです。
日光東照宮から日光二荒山神社まで
日光東照宮から日光二荒山神社までは徒歩で約5分ほどの距離です。この間の参道は「上新道」と呼ばれ、杉並木が続いており、静寂なスピリチュアルな空気を吸うことができます。
上新道には、歴史的価値を感じさせる日光二荒山神社の楼門や銅鳥居があり、大国様や縁結びのうさぎ像など、訪れる人々が思わず写真を撮りたくなるスポットも点在しています。
日光東照宮と日光二荒山神社をつなぐ上新道
日光二荒山神社から日光山輪王寺へ
日光二荒山神社から日光山輪王寺の大猷院(たいゆういん)へは、大鳥居から徒歩1〜2分程度の距離にあります。
大猷院は徳川家光を祀る霊廟で、美しい彫刻や装飾が施された建築美が見どころです。三仏堂へはそこからさらに徒歩で10分ほどです。
三仏堂は東日本では最大級の木造本堂で、中には荘厳な金色に輝く阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音の仏像が安置されており、多くの参拝者を引きつけます。
日光東照宮の見どころと所要時間
陽明門や徳川家康廟の奥社を巡る
日光東照宮の象徴ともいえる「陽明門」は、訪れる人々を魅了する必見のスポットです。この門は豪華絢爛な彫刻で知られ、「日暮門」とも呼ばれています。その名の通り、眺めているだけで日が暮れるほどの美しさに時間を忘れてしまうでしょう。
さらに、徳川家康を祀る奥社も東照宮の大きな見どころです。奥社へは、207段の石段を登った先に静かに佇む家康廟があります。厳かな雰囲気の中で参拝すれば、歴史の重みとともに精神的な安らぎを得られるでしょう。陽明門から家康廟までの往復には、60分から90分の所要時間を見積もるのがおすすめです。
日光東照宮の奥社
彫刻と装飾の美しさに注目
日光東照宮には、ただ美しいだけでなく深い意味を持つ彫刻や装飾が随所に施されています。その中でも特に有名なのが、「見ざる言わざる聞かざる」で知られる三猿と「眠り猫」です。
三猿の彫刻は、人間の成長における教訓をユーモラスに伝える見事な芸術作品です。一方、眠り猫の背後には遊んでいる二羽の雀が彫られており、これは平和の象徴とされています。また、眠り猫が薄目を開けているという説もあり、家康の墓を守っている存在としての役割も持つと言われています。
境内全体に広がる色鮮やかな装飾も見どころの一つです。その配色や彫刻技術からは、当時の建築や工芸の高さを垣間見ることができます。それぞれのスポットでは10~20分ほどの時間をかけて、じっくりと鑑賞するのがおすすめです。
日光東照宮・唐門
効率的な参拝ルートと滞在時間
日光東照宮を巡る全行程の所要時間は、60分から90分が目安ですが、細部までじっくり堪能したい方はもう少し時間を確保するとよいでしょう。
参拝は参道からまず①石鳥居をくぐり、左手に見える②五重塔からスタートします。最初の屋根の下正面には、寅、卯、辰の十二支が彫られています。これらは徳川家康、秀忠、家光の干支を表しているとされています。
次に③表門(仁王門)をくぐると、右手と前方に三神庫が見えます。その奥にある上神庫の屋根下には、④想像の象の彫刻が施されています。また、上神庫の反対側には神厩舎があり、ここで有名な⑤三猿の彫刻を見ることができます。
その後、御水舎で手を清め、すぐ横の鳥居前から⑥陽明門を望みます。ここから家康が願った北辰の道(北斗七星への道)を思い描き、奥社へと向かいます(陽明門の真上に北斗七星が煌めきます)。
⑦眠り猫のある回廊を通り、、最後に家康廟のある⑧奥社へ向かいましょう。207段の石段を登り切ると、静寂の中に佇む家康廟である宝塔が姿を現します。さらに奥にある「叶え杉」に願いを込めれば、参拝の締めくくりとなります。
日光二荒山神社の見どころと所要時間
山岳信仰の中心地としての役割
日光二荒山神社は、奈良時代に勝道上人によって創建されたとされ、日光山三山(男体山・女峰山・太郎山)を神聖視する山岳信仰の中心地です。特に男体山(二荒山)と女峰山を御神体とすることから、自然崇拝や縁結びを願う人々にとって重要な場所となっています。
その歴史的背景は深く、自然と神々が調和するこの地では、心静かに祈りを捧げる時間が流れます。
神橋や境内の見どころを探索
日光二荒山神社を訪れる際は、まず「日光の玄関口」とも称される神橋を渡るのがおすすめです。この神橋は、日光二荒山神社の表門ともいえる象徴的な存在で、勝道上人が川を渡る際に蛇が橋を架けたという伝説で知られています。
神橋から約10分歩いた先にある大鳥居をくぐり、階段を上がると神門になります。神門の両脇には、縁結びのご利益があるとされる夫婦杉と親子杉が聳えています。拝殿で参拝を終えた後は、境内左奥にある有料の神苑に足を運びましょう。ここでは、縁結びの笹に願いを込められます。
日光二荒山神社の拝殿
効率的な参拝ルートと滞在時間
日光二荒山神社を観光する際は、所要時間として30分から60分程度を見ておくと良いでしょう。なお、①神橋からスタートしたい方は、拝殿やご神木がある境内から離れているため、その点を事前にご確認ください。
日光東照宮から徒歩で日光二荒山神社に向かう場合、②杉並木の上新道を通ると、③楼門、④銅鳥居、⑤拝殿と本殿が次々と現れます。拝殿の前には⑥黄金の縁結びうさぎ、拝殿の左手には⑥神門があります。神門の両脇には⑦夫婦杉や親子杉のご神木が聳えています。このように、日光二荒山神社は縁結びや開運のご利益があるスポットとして知られています。
もし訪問時期が9月下旬から11月下旬であれば、「良い縁まつり」が開催されている可能性があります。この期間中は、特別なイベントや祈願が行われるため、ぜひ参加してみてください。
また、拝殿の左横から入れる⑧神苑では、さらに神聖な空間での祈願が可能です。神苑には、健康や若返りのご利益があるとされる霊泉もあり、訪問の最後にその湧水を汲んで持ち帰ることをおすすめします。
日光山輪王寺の三仏堂と大猷院で歴史を感じる
三仏堂と大猷院の見どころ
日光山輪王寺は、日本の仏教と神道が調和した特異な文化遺産として訪れる人を魅了します。
その中心的な建物である三仏堂は東日本で最大級の木造建築物の一つで、堂内には日光山信仰の象徴ともいえる阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音の三体の金色輝くご本尊が鎮座しています。
三仏は、日光三山(男体山・女峰山・太郎山)に対応しており、日光山輪王寺の信仰の中心を成しています。
一方、10分ほど離れた大猷院(たいゆういん)は、徳川三代将軍・徳川家光を祀る霊廟として建立され、その豪華な装飾と荘厳な雰囲気は必見です。四季折々の自然美の中で輝くこれらの建築物は、訪問者に深い歴史と精神世界を伝えます。
日光山輪王寺・三仏殿(本殿)
建築美と自然の融合を楽しむ
日光山輪王寺の魅力は、その荘厳な建築美と日光の豊かな自然が見事に調和している点にあります。特に紅葉の季節には、堂々たる三仏堂や大猷院が鮮やかな紅葉に包まれ、その美しさは言葉を失うほどです。
また、木々の間を通る参道は静寂に包まれ、訪れる人々を日常の喧騒から解き放ちます。日光山全体がまるで大きなパワースポットのように感じられ、その一つ一つの建築物と自然の融合による景観が、心を癒し、感動を与えてくれます。
参詣ルートと滞在時間の目安
全体の参詣所要時間は90分前後が目安です。ゆっくり見学する場合でも、120分あれば十分です。なお、鳴き龍で有名な薬師堂は、日光東照宮と一緒に回ることをおすすめします。
日光山輪王寺は大きく分けて3つのエリアがあります。ここで紹介する順番は、あくまで日光山輪王寺のみを参詣する場合の参考です。実際には、日光東照宮や日光二荒山神社を含む参拝ルートを考慮して、効率よく回ることをおすすめします。
- 三仏堂
最初に訪れるべきは三仏堂です。千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の三体のご本尊が祀られており、その荘厳な雰囲気が圧巻です。堂内には多くの仏像が安置されており、令和7年3月31日まで秘仏「五大明王」が初開帳されています。 - 大護摩堂
次に向かうのは三仏堂の裏にある大護摩堂。ここでは護摩祈祷が行われており、特に毘沙門天や大黒天、弁財天が祀られています。護摩の炎を見つめながら祈りを捧げることで、心の浄化を実感できる神聖な体験が得られます。 - 常行堂
上新道にある阿弥陀如来を本尊とする常行堂へ向かいます。静かな環境の中で慈悲深い宝冠を頂き、クジャクに乗った阿弥陀如来に手を合わせると、穏やかな気持ちになれるはずです。 - 法華堂
常行堂と廊でつながる法華堂。仏教の教えを広める場であるこのお堂では、法華経に基づく教えを学び、心を落ち着けるひとときを過ごせます。静かな空間で精神を整えるのにぴったりの場所です。 - 大猷院
最後に向かうのは大猷院(たいゆういん)。徳川家光公の霊廟であるこの場所は、美しい建築と庭園が魅力です。歴史を感じながら、庭園の静寂に身を委ねることで、旅の締めくくりにふさわしいひとときを楽しめるでしょう。
この順番でお堂を巡ることで、輪王寺の魅力を余すことなく堪能できるでしょう。それぞれの場所で心を静めながら、歴史と仏教文化に触れてみてはいかがでしょうか。
大猷院の二天門
日光二社一寺の徒歩・車・バスでの回り方
徒歩での回り方と所要時間
日光の二社一寺を徒歩で巡る場合、東武日光駅やJR日光駅から「神橋」までは徒歩約24分です。神橋を起点に、日光東照宮、二荒山神社、輪王寺の順で回るのが一般的なルートです。
各スポット間の距離は比較的近く、徒歩で無理なく巡ることができます。所要時間は2~3時間が目安ですが、各所をじっくり見学する場合は3時間以上を確保しましょう。特に紅葉シーズンは混雑が予想されるため、歩きやすい靴と余裕のあるスケジュールを用意するのがおすすめです。
車での効率的なルート
車を利用する場合は、駐車場の位置を事前に確認しておくことが重要です。日光山内には複数の駐車場があり、神橋や日光東照宮周辺に便利な駐車スペースが整備されています。
効率的なルートとして、最初に日光東照宮を訪れ、その後に日光二荒山神社や日光山輪王寺を巡る方法がおすすめです。各スポット周辺にある駐車場を活用することで、徒歩での移動を最小限に抑えられます。
ただし、週末や観光シーズンは駐車場が混雑するため、早めに到着するのがポイントです。また、駐車場が満車の場合に備え、近隣の駐車場もチェックしておくと安心です。
バスを利用した名所巡り
公共交通機関を利用する場合は、「世界遺産めぐりバス」や路線バスが便利です。東武日光駅やJR日光駅から出発し、神橋で下車後、徒歩で日光東照宮や周辺を回るプランが一般的です。
バスを利用することで移動時間を短縮でき、徒歩のみの場合よりも疲労を軽減できます。運行本数は1時間に約3本で、観光シーズン以外でも比較的利用しやすいです。ただし、冬期は減便されるため、事前に運行スケジュールを確認しておきましょう。
バスと徒歩を組み合わせることで効率よく回れるため、快適な観光を楽しむためにはスケジュールに合わせた移動手段の選択がポイントです。
日光の二社一寺観光の楽しみ方
観光のポイントとベストシーズン
日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺の「日光の二社一寺」は、壮麗な建築と自然が調和した世界遺産です。訪れる際は、それぞれの歴史や文化的背景を理解しながら散策すると、より深い感動を得られます。
たとえば、日光東照宮の「陽明門」や「眠り猫」、「三猿」などの彫刻は、徳川家康を祀る神社としての格式を象徴し、日本文化の繊細さが感じられる見どころです。
一方、日光二荒山神社は山岳信仰の中心地で、神橋をはじめとする縁結びのパワースポットとして人気があります。また、日光山輪王寺では、仏教と神道が融合した独特の空間が広がり、心を癒してくれるでしょう。
訪れるベストシーズンは春と秋です。4月から5月の桜の季節や、11月上旬の鮮やかな紅葉は特におすすめ。秋のいろは坂周辺では、壮大な紅葉の景観が楽しめます。ただし、紅葉シーズンは混雑が予想されるため、早朝からの行動を心がけると良いでしょう。
効率よく巡るためのアドバイス
日光の二社一寺を効率的に巡るには、計画的なルートと移動手段の選択がポイントです。一般的な観光ルートとして、日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺の順で回るとスムーズに観光できます。これらは徒歩圏内にあり、神橋を起点とした散策がおすすめです。
体力に自信がない方やお子様連れの場合は、便利な「世界遺産めぐりバス」を活用するとよいでしょう。また、拝観時間は季節によって異なり、受付終了は閉門の30分前となるため、事前に確認しておくことが大切です。
昼食には、地元ならではの湯波料理を楽しむのがおすすめ。日光では「湯波」と呼ばれるヘルシーな料理が人気です。また、スイーツなら地元素材を使った「日光ぷりん亭」のプリンが好評で、お土産にも最適です。
時間配分を意識し、各スポットでじっくり時間を確保することで、日光の魅力を存分に堪能できるでしょう。
日光の二社一寺の周辺エリアのおすすめ食事処
周辺の食事スポット
日光の二社一寺を満喫した後は、ぜひ地元ならではの食事スポットに立ち寄ってみてください。おすすめの一つは、湯波料理が楽しめる「さん・フィールド」。自然の風味を生かした湯波は、食べ応えがありながらヘルシーで、観光の合間にぴったりです。
※日光=湯波、京都=湯葉
また、日光市限定のスイーツを扱う「日光ぷりん亭」では、地元の素材を贅沢に使用したなめらかなプリンを堪能できます。特に人気の抹茶味は濃厚で、お土産にも最適です。食事やスイーツで一息ついたら、次の観光スポットへ効率よく足を運びましょう。
さらに、日光東照宮や日光二荒山神社、日光山輪王寺の起点となる西参道交差点周辺には、「山楽」や「日光かりまん」、「日光ドラバタ」、「日光珈琲 西参道」、「西参道茶屋」、さらには「Manten chicken grill nikko」など多彩な喫茶と食事処が集まっています。お土産を買うなら、「富士屋観光センター」や「日光カステラ本舗」も立ち寄る価値ありです。
日光の湯波そば
観光後のくつろぎスポット
観光やお寺巡りで歩き疲れた後は、リラックスできるスポットもぜひ訪れてみてください。
「鬼怒川温泉」は、その名の通り心身を癒す天然温泉地として有名です。湯船に浸かりながら大自然の景色を楽しむ時間は、日光旅行を締めくくる贅沢なひとときとなるでしょう。
また、中禅寺湖畔のカフェでは、美しい湖を眺めながらコーヒーや軽食を味わえます。こうしたくつろぎの時間は、観光の感動をさらに深めてくれることでしょう。
日光の隠れた観光名所
日光観光といえば日光東照宮が有名ですが、少し足を延ばすと魅力的な隠れたスポットも多数存在します。
中禅寺湖からアクセスできる華厳の滝は、圧巻の景観を楽しめる絶景スポットです。さらに、いろは坂をドライブして、日光山の豊かな自然を満喫するのもおすすめ。
また、東武ワールドスクウェアでは、世界の有名建築物が25分の1スケールでリアルに再現されており、その数は東武(とうぶ)にちなんで102点。家族連れや写真好きの旅行者に大人気です。
これらのスポットを訪れれば、日光旅行の思い出がさらに豊かになること間違いありません。
日光の二社一寺の観光モデルコースと所要時間[まとめ]
日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺を巡る「二社一寺」の観光モデルコースでは、日本の歴史、建築美、自然との調和を存分に堪能できます。
3時間でコンパクトに巡れるコースから、5時間かけてじっくり楽しむプランまで、さまざまな方法で訪れることが可能です。それぞれのスポットは徒歩圏内にあり、移動もスムーズです。
特に紅葉や新緑の季節は観光のベストタイミング。観光後には湯波料理や日光ぷりん亭のスイーツで一息つくのもおすすめです。
歴史、自然、食の魅力が詰まった日光山を存分に満喫し、「二社一寺」の見どころを心ゆくまで楽しんでください。