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浅草寺・雷門

2022年4月22日(金)浅草に用事があったので、浅草寺を少し歩きました。浅草寺には今回ご紹介できなかったところが多々ありますので、ぜひお出かけください。

浅草寺:雷門

雷門の正面には、風神雷神が安置されています。が、後ろ側に天龍像(男神)と金龍像(女神)の雷門の守護神が安置されているのをご存知でしょうか。山号「金龍山」に因み、男女二体に擬人化したものです。

山号」とは、仏教の寺院の名称の前に冠する称号のことです。 多くの寺院は山の中に建てられたことから、その山の名前を寺院の名前の前につけるようになりました。

浅草寺・雷門

天龍像(男神)
皮の腰鎧をつけ、右手に独鈷杵、左手に金珠を持っています。高さ293cm、重さ250kg、木曽檜。青色を中心に彩色されています。
金龍像(女神)
胸飾りをつけ、左手に銀珠を持っています。高さ274cm、重さ200kg、木曽檜。白色を中心に彩色されています。

仲店通り

浅草寺・仲店通り

雷門を入ると仲店通りが宝蔵門まで続いています。雷門から宝蔵門まで約250m。伝法院から宝蔵門寄りの店は「役店」と呼ばれ、水茶屋が並んでいたのに対し、仲見世は「平店」と呼ばれ、玩具、菓子、土産品などを売る店舗が主です。

(写真:下)宝蔵門から仲店通りをふり返りました。看板に隠れていますが、中央向こうに見える小さな屋根が雷門です。

この看板の手前、下の宝蔵門との間にお線香をたける「常香炉」が置かれています。いつも煙があがっているので、「常香炉」と呼ばれているそうです。体の悪い部分に、この煙を浴びると良くなるそうです。

浅草寺:宝蔵門

浅草寺・宝蔵門

門は初層が五間(約9m)で、両端の二間(約3.6m)には仁王像を奉安し、中央の三間(約5.5m)が通行のために開いています。

浅草寺のお水舎(おみずや)

浅草寺・お水舎

宝蔵門を入ると右にお水舎があり、沙竭羅竜王像が立っています。八大龍王の3番目に当たり、意味は「大海」、龍宮の王、大海龍王です。高村 光雲 作。

浅草寺・お水舎の天井画お水舎の天井画(東 韶光 画)

浅草寺:五重塔

浅草寺・五重塔

宝蔵門を入ると左の方にあります。最上層にスリランカ伝来の仏舎利が奉安されています。地上から建っているように見えますが、実際は基壇状の塔院の上に建っています。48.32m(地上、53.32m)。上の九輪高は15.07m。

浅草寺:本堂(観音堂)

浅草寺・本堂

ご本尊聖観世音菩薩(「観自在菩薩」とも称される)
世間の生きとし生けるものの音声を観じ、その苦しみを除かれ、また願いを聴いて安楽を与えてくださる仏さまです。十一面、千手、如意輪など、いろいろなお姿に変化されますが、聖観音はその基本とされます。

聖観世音菩薩の示現

ご本尊がお姿を現されたのは、飛鳥時代、推古天皇36年(628)3月18日の早朝であった。

宮戸川(隅田川)のほとりに住む檜前浜成・竹成兄弟が漁をしている最中、投網の中に一体の像を発見した。仏像のことをよく知らなかった浜成・竹成兄弟は、像を水中に投じ、場所を変えて何度か網を打った。

しかしそのたびに尊像が網にかかるばかりで、魚は捕れなかったので兄弟はこの尊像を持ち帰った。

土師中知(名前には諸説あり)という土地の長に見てもらうと、聖観世音菩薩の尊像であるとわかった。そして翌19日の朝、里の童子たちが草でつくったお堂に、この観音さまをお祀りした。

「御名を称えて一心に願い事をすれば、必ず功徳をお授けくださる仏さまである」と、浜成・竹成兄弟や近隣の人びとに語り聞かせた中知は、やがて私宅を寺に改め、観音さまの礼拝供養に生涯を捧げた。

浅草寺に伝わる縁起には、観音さま示現の日、一夜にして辺りに千株ほどの松が生じ、3日を過ぎると天から金の鱗をもつ龍が松林の中にくだったと記されている。この瑞祥が、後につけられた山号「金龍山」の由来となった。

また現在、浅草寺寺舞として奉演されている「金龍の舞」も、これに因む。

源頼朝の参詣と『吾妻鏡』に見る浅草寺

観音さまを篤く信仰する源頼朝は、治承4年(1180)、平家追討の戦陣を進めて下総(現在の千葉県北部と茨城県の南部)から武蔵国へ入ったときに、浅草寺で勝利を祈願している。
また、その後の文治5年(1189)、奥州平泉(現在の岩手県平泉町)の藤原氏征討の際にも、頼朝は戦勝を願って浅草寺に田園36町(約35万7000m2)を寄進した。

徳川家康も武運を祈念

江戸城の鬼門に当たること、天台宗の古刹として名高いこと、源頼朝をはじめとする源氏一族に信仰されてきた由緒深き寺であることが、江戸に数ある寺院の中から選ばれた背景であろう。家康は、武家政治の創始者となった頼朝に尊敬の念を抱いていた。

浅草寺・本堂

施無畏」とは、観音様の働きそのものを意味します。観音様は経典において、「施無畏者」とも呼ばれ、人々の不安や恐怖を取り除き、「畏れ無きを施して」くださいます。

浅草寺・本堂の天井画本堂の天井画:川端龍子(かわばたりゅうし) 画「龍之図」 縦6.4m・横4.9m

浅草寺:薬師堂

浅草寺・薬師堂

本尊の薬師如来のほか日光・月光菩薩および眷属の十二神将、冥界で死者の罪業を裁く十王の群像が安置される。

浅草寺:淡島堂

浅草寺・淡島堂

加太淡島神社の祭神は少彦名命で、淡島という小島に鎮座しているため、淡島明神の俗称もあります。このことから、浅草寺では淡島堂と呼んでいます。

スカイツリー浅草寺境内から見たスカイツリー

浅草寺のお守りはこちら → https://www.senso-ji.jp/charm/
本堂・参道の授物/影向堂の授物/淡島堂の授物/銭塚地蔵堂の授物/鎮護堂の授物/札所関連

浅草寺の御朱印・見本(今回は時間の関係でいただきませんでした)

浅草寺の御朱印・見本