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日光東照宮の見どころ5選を紹介します。

  1. 東照宮陽明門(日暮門)と眠猫
  2. 徳川家康の墓がある東照宮奥宮へは207段の階段
  3. 神厩舎「見ざる聞かざる言わざる三猿」全8枚と上神庫の象?
  4. 薬師寺(本知堂)の鳴龍
  5. 日光山輪王寺の三仏堂と「念珠と数珠」の違い?

関東の小学校なら、修学旅行の日光は定番だったのではないでしょうか。私は埼玉県の小学6年の時に、日光に1泊2日の修学旅行で行きました。しかし、陽明門の前の階段に並んだ記念撮影しか記憶に残っていません。

(四季の旅/2019年8月14日 はとバス/2007年11月20日)※写真は2019年

東照宮陽明門(日暮門)と眠猫

表参道の「東照宮」の社号と奥に見える石鳥居

石鳥居をくぐると、左に五重塔

石鳥居の前方には表門

神道と仏教の神仏習合から、怒りを内に秘めた表情をしている吽形(うんぎょう・左)、怒りを顕わにしている阿形(あぎょう・右)の仁王像。そして、左前方に陽明門(日暮門)があります。

日光東照宮といえば、陽明門


いつまで見ていても飽きない、日暮門と言われるのも納得!

神道では門を守るのは二柱の武神、左が櫛岩窓神(クシイワマドノカミ)と右の豊岩窓神(トヨイワマドノカミ)です。

陽明門の龍の天井画。こんな天井画があるとは、今まで知りませんでした。(上が前側、下が後側)

陽明門の後ろを護っているのは、怖いほど目を光らせている金色の狛犬2頭?

徳川家康の墓がある東照宮奥宮へは207段の階段

急な階段207段を上がると、奥宮の拝殿に。拝殿右から歩いて5分ほどで一回りできます。この門の奥に、奥宮宝塔(家康の墓)があります。

奥宮宝塔の横にある樹齢600年の叶杉
立て札にこうあります。
「諸々の願い事をこの杉の、ほこらに向って唱えると願い事が、叶うと伝えられている」。また「ご参拝の皆様には叶杉の御霊わけとして、叶鈴守を特別に授与しております」。「眠猫」がついた鈴のお守りのことです。(800円)

神厩舎「見ざる聞かざる言わざる三猿」全8枚と上神庫の象?

陽明門を背にして歩いて、左に曲がると神厩舎(しんきゅうしゃ)があります。ここには神馬の光徳号と福勇(ふくいさみ)号がいます(2019年現在)。

ところで、なぜ神厩舎に猿の彫刻があるのでしょうか? 猿が馬の健康安全を守るという信仰があるからです。

8枚の2枚目が有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿。そして、6枚目に四猿(しざる)? がいます。

(神厩舎前の解説から抜粋)

【1枚目】母親は空間としての遠方ではなく、時間としての遠方、未来(子の将来)を見ています。その方向には、実をつけた枇杷(びわ)と朱色の雲があります。枇杷と朱色の雲は「バラ色で実り豊か」な子どもの未来を暗示しています。

【2枚目】幼いうちは、純真で周囲の影響を受けやすいので、「悪いことは見ない・聞かない・話さない」。そして平安な心で育てられなければならない。幼児期のあるべき環境を『長春(薔薇の別名)』が象徴しています。

【3枚目】一匹の座った猿。どことなく寂しそうなのは、孤独に耐えつつも、これからの人生(将来)を考えているから。やがて立ち上がれば、自立し一人立ちします(精神的にも肉体的にもレベルアップ)。

【4枚目】二匹の猿が上の方を見上げています。希望をもって上を見ている青年期のイメージ。家康の御遺訓にいう『上を見な・身の程を知れ』です。

【5枚目】右側の猿は樹の上で前方を凝視。左側の猿は、猿の背中に手を当てています。友達を慰める、あるいは励ましているようにも見えます。

【6枚目】右側の猿は座って手をお腹の前で交差させ、正面を凝視。左側の猿は何か考え、決断を迫られているようです。この右側の猿は、四猿(しざる)とも言われます。しざる=禁欲です。

【7枚目】左下に逆巻く波、右側の根本には薔薇の花。右側の猿は左手を波に差しのべ、左側の猿は腕組みをし、波を見つめています。右側の猿の上には赤い雲。
(二人で力を合わせれば『人生の荒波』も乗り越えられる)

【8枚目】結婚した二人が協力して荒波を乗り越え、平安な家庭環境を整え、子宝に恵まれ、子供が生まれれば、親となり、最初の面の子育てへとめぐることになります。(こうして、永遠の生命が受け継がれていきます)

東照宮の上神庫の象と眠り猫

上車庫の2体の象は想像から彫られたといいます。左の象の尻尾は4本もあり、とても象とは見えません。

眠り猫陽明門の真後ろにある拝殿で参拝します。御朱印は陽明門の右後ろの神楽殿でもらいます。神楽殿の右の坂下門から、徳川家康の墓がある東照宮奥宮へ向かいます。この坂下門に有名な左甚五郎作「眠猫」がいます。

日光東照宮と東照宮奥宮の御朱印

薬師寺(本知堂)の鳴龍

奥宮を参拝してから陽明門に戻り、陽明門を背にして右にある薬師堂(本地堂)へ。靴を脱いで堂内に。薬師堂内は撮影禁止ですので、パンフレットから掲載します。

鳴龍の天井画

鳴き龍の頭の下あたりで、拍子木(ひょうしぎ)を打つと、木と木のぶつかる音の後に鈴が転がるような音が聞こえます。

この音が聞こえると運勢が良くなると言われています。龍の尻尾や胴体の下あたりでは、拍子木を打っても“鳴竜の声”は聞こえません。

これは龍の頭の部分がやや凹んで(高くなって)いることが、“鳴竜”の原因(フラッターエコー現象)と説明されています。

薬師寺前の鼓楼とご神木のような木

鳴竜の御朱印

日光山輪王寺の三仏堂と「念珠と数珠」の違い?

三仏堂のご本尊は木彫りの馬頭観世音菩薩、阿弥陀如来、千手観世音菩薩(三仏堂の中は撮影禁止、パンフレットから転載)

三仏堂の裏口から出ると、相輪橖(そうりんとう)と念珠などを販売している大護摩堂があります。相輪橖は、高さ15mの青銅の供養塔。中には、1000部の経典を収蔵しているそうです。

「念珠」と「数珠」の違いをご存知ですか?

  • 念珠:お寺できちんと祈祷してもらった数珠
  • 数珠:ただの飾りです」

と、説明されていた住職さん。さらに「数珠を祈祷してもらうと、2,000〜5,000円かかります。ここで販売している念珠は3,000円ですよ」と。

その商売根性には首をかしげてしまいます……中に入っても、数千円もする祈祷グッズの売り込み攻勢!『この生臭坊主!』と心の中で叫んでいました(謝)。

日光山輪王寺の境内左から東照宮の表参道に出ます。向こうに見えるのが、石鳥居です。

日光東照宮 終わりに。三猿は人生の縮図

日光東照宮の見どころ5選を紹介しました。

  1. 東照宮陽明門(日暮門)と眠猫
  2. 徳川家康の墓がある東照宮奥宮へは207段の階段
  3. 神厩舎「見ざる聞かざる言わざる三猿」全8枚と上神庫の象?
  4. 薬師寺(本知堂)の鳴龍
  5. 日光山輪王寺の三仏堂と「念珠と数珠」の違い?

今まで「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿は、単独のレリーフだと思っていました。ところが人生を表した8枚シリーズの1枚でした。

なぜ、教科書には8枚あるとしっかり説明されていないのでしょうか? 説明している本を見たことがありません。