まずビックリしたのが、八重垣神社の境内に立っている男性のシンボルでした。
また八重垣神社の見どころは、鏡の池で縁結び占いができ、ヤマタノオロチからイナダヒメが隠れた奥の院「佐久佐女(さくさめ)の森」は必見! 三椿(連理玉椿・乙女椿・子宝椿)もあります。ご祭神はイナダヒメの夫になるスサノオです。
(四季の旅/2019-07-13)
【目 次】
男性のシンボルがおおらかに!
山神神社(ご祭神はオオヤマツミ)の横に立っている、なんともおおらかな男性のシンボル!
また、山神神社の右手、奥の院「佐久佐女の森」へ行く門を出てすぐ右側、木の祠の中にも男性のシンボルがありました。夫婦和合の象徴でしょうか? 木の祠は、女性自身を象徴しているとも考えられます。
鏡の池(姿見の池)で、縁結び占い
ヤマタノオロチから佐久佐女の森に隠れていたイナダヒメ。彼女はこの池の水を飲み、姿を映して身を整えていたといいます。
縁結び占いの手順
- 占い紙だけを池に静かに浮かべる
- 10円か100円のコインを赤い判の所へ静かにのせる
- 心の中で祈る
早く沈めば(15分以内)良縁が早く、遅く沈む(30分以上)と縁が遅くなります。また、近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人と結ばれると言われています。
鏡の池の近くにある天鏡神社(ご祭神はイナダヒメ)
奥の院「佐久佐女(さくさめ)の森」に隠れたイナダヒメ
『古事記』のクシナダヒメ(=イナダヒメ)は櫛に変えられ、スサノオの髪に刺されます。しかし、八重垣神社のご由緒によると、イナダヒメは佐久佐女の森に隠されます。
そして、スサノオは、大杉のまわりに八重の垣(大垣、中垣、万垣、西垣、方定垣、北垣、袖垣、秘弥垣)を巡らします。これが、神社名の由来となりました。
文豪・小泉八雲は、佐久佐女の森を「神秘の森」と称しています。
ご神木の夫婦杉
毎年5月3日の夕刻、本殿から奥の院・佐久佐女の森の夫婦杉に向かって、神輿による神幸行列が行われます。これを、身隠神事(みかくししんじ)といいます。
三椿/連理玉椿・乙女椿・子宝椿
鳥居とは道路を挟んだ反対側にある連理玉椿
「出雲八重垣、祈願をこめて、末は連理の玉椿」
連理玉椿(夫婦椿ともいう)は昔稲田姫命が二本の椿の枝を御立てになられた。それが芽を吹き出し一身(心)同体、愛の象徴として神聖視されるようになり、木が枯れても境内には二股の椿が発生すると伝えられ、現在境内に三本の夫婦椿があります。
年により二葉の葉も現れることもあります。東京資生堂の花椿会は此の玉椿の名木を神聖視し、発展されており、ここにも美容調整の御神徳があります。
夫婦椿(乙女椿):境内の左奥にある山神神社と並んでいます。奥の院「佐久佐女の森」へ渡る通路の前にあります。
夫婦椿(子宝椿):奥の院「佐久佐女の森」の入り口にあります。
ご祭神はスサノオ(命素盞嗚尊)[境内案内]
八重垣神社の鳥居、随神門、拝殿は一直線上に建てられています。
随神門
随神門の後ろに座っている歴史を感じさせる狛犬
狛犬の右手に社務所があり、奥の院「佐久佐女の森」にある鏡の池(姿見の池)に浮かべる占い紙(100円:2019-07-13現在)を購入できます。
拝殿(拝殿の裏に本殿)
【ご祭神】
素盞嗚尊(スサノオノミコト)
稲田姫命(イナダヒメノミコト)
→ 八重垣神社のご祭神スサノオとクシナダヒメ[ヤマタノオロチ退治]
【ご神徳】
縁結び、夫婦和合、家内安全、授児安産など
(写真・上)本殿右側にあるイナダヒメの父脚摩乳(アシナヅチ)神社と伊勢宮
(写真・下)本殿左側にある貴布禰神社とイナダヒメの母・手摩乳(テナヅチ)神社
境内の左奥にある夫婦椿(乙女椿)後ろの門をくぐって、奥の院「佐久佐女の森」へいけます。
まとめ
八重垣神社の見どころ5選を紹介しました。
- 男性のシンボル像
- 鏡の池(姿見の池)で縁結び占い
- 奥の院「佐久佐女の森」に隠れたイナダヒメ
- 三椿/連理玉椿・乙女椿・子宝椿
- ご祭神はスサノオ(命素盞嗚尊)[境内案内]
八重垣神社のご祭神=スサノオ
出雲大社のご祭神=スサノオの子孫オオクニヌシ
美保神社のご祭神=スサノオの長男コトシロヌシ
このように、八重垣神社、出雲大社、美保神社のご祭神は、みな一族です。この三社のご神徳である縁結びは、一族一丸となってあなたに良い縁組をもたらしてくれるでしょう。
ぜひ、八重垣神社に行かれましたら、鏡の池で縁結び占いをしてみてください。