かびれ神宮

「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」

と、奈良時代初期(713年)の常陸国風土記に記されています。

考古学においても、この御岩山で古代縄文人が神々を祀ったとされる祭祀遺跡が発掘されています。御岩山は霊山として、大昔からパワースポットだったのは間違いないようです。

アポロ14号ミッチェルが見た光柱?

1971年1月31日、エドガー・ミッチェル氏は、アポロ14号の月着陸船のパイロットとして9時間を月で過ごし、月面を歩いた6番目の人間になりました。このとき、地上の友人と個人的な超能力の実験を行なったといいます。

ミッチェルアメリカ合衆国のパイロット、工学者、宇宙飛行士。また、意識や超常現象についても関心を持っていたフリーメイソンの構成メンバーでした。

1973年初頭、非営利法人純粋理性研究を設立し、非生産的だとして科学では扱われない意識や霊媒の研究を支援。晩年は「NASA勤務中に宇宙人(地球外生物)や未確認飛行物体についての情報に触れましたが、NASAやアメリカ政府がそれらの情報を隠し続けている」と発言し議論を呼びました。

「ものすごく光って見える場所」

1971年1月打ち上げられたアポロ14号船内でのこと。ミッチェルは、地球上で1か所だけすごく光っている場所を目撃。後日、彼はその緯度や経度を計測し、来日してこの御岩神社を訪ねてきたと言われています。

向井千秋氏も光の柱を確認

「日本に光の柱が立っていて、その場所を調べてみたら日立の山の中だった」

向井千秋氏もスペースシャトルに乗って宇宙から地球を眺めていた時、日本に光の柱が立つのが見えたと言います。

場所を調べてみたら、日立の山中。彼女だけでなく他のクルーもこの光を見たとの噂もあり、やはり場所はこの御岩神社だったのではないかと言われています。

その場所とは、御岩神社のどこに当たるのでしょうか。(写真下:御岩山の山頂と眺望)

かびれの高峰

地質学者の田切美智雄氏によれば、御岩山を含む北茨城の多賀山地は約5億年前のカンブリア紀(古生代)の地層から成り立っているという。どういうことか。

かつて存在したゴンドワナ超大陸の東の端にあった岩の連なりが、長い時間をかけてたどり着いたのがこの地だったというのだ。

そんな地層は日本では茨城のここでしか確認されていない。つまり日本最古の地層である。御岩神社の縁起の言葉を思い出す。ここはまさに、日本の「天地開くる時」にあらわれた場所だったのである。

ちなみに、御岩山の地層は大理石(結晶質石灰岩)のみならず、白雲母片岩を多く含んでいるという。この岩層は、日光に反射させると白く輝いて見え、宇宙から写真を撮るとその土地が光って写るともいう。

確かに、御岩山には江戸時代に「怪光」が立ち上ったとする記録が残っており、最近では宇宙からこの地の「光の柱」が確認されたという"伝説"も流布している。そんな話もさもありなん。だんだんそう思えてくるのだ。

そもそも、御岩山のご祭神は、「立速日」の神だったではないか。

(本田不二雄著『異界神社』044ページ)


御岩山、山頂からの眺め

(写真・下)山頂の景色を左に見て、右に少し下ったところに小さな祠があります。後ろにある左の石柱(右の1本は木)あたりが、光が立った場所と言われています。

御岩神社、光が立った場所?

大村真吾氏と御岩神社

まさに神界のワンダーランド 御岩神社
http://www.spiritual-breath.net/blog/blog/2248/

「僕が訪れたパワースポットの中で人生3本の指にはいると拙著「開運繋がるパワースポット」で記した神社。それが、茨城県の御岩神社です」と、大村真吾氏は書いています。

御岩神社には、二つの意味があります。一つは御岩の山(カビレの山)を含めた御岩神社全てを意味する場合と、その中にある一つの社です。御岩神社全てで188柱の神様が祀られています。主な神社と神様をあげておきます。

御岩神社のご祭神
国常立尊(クニトコタチノミコト)
大国主命(オオクニヌシノミコト)
伊邪那岐尊(イザナギノミコト)
伊邪那美尊(イザナミノミコト)

御岩神社

斎神社のご祭神(御岩神社の右に位置します)
天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
高皇産霊神(タカムスビノカミ)
神皇産霊神(カミムスビノカミ)
八衢比古神(ヤチマタヒコノカミ)
八衢比賣神(ヤチマタヒメノカミ
伊邪那美尊(イザナミノミコト)

 斎神社

賀毗禮神宮(かびれじんぐう)や山頂(カビレ之高峯)に行くには、かなり険しい坂道(左の裏参道か右の表参道)を登っていきます。

ふつう、参道とは鳥居から楼門や随身門を通り、拝殿や本殿に至る道のことです。しかし、御岩神社では、参道は左右に分かれた山頂に至る急な登り道です。ですから、御岩山山頂(カビレ之高峯)が、ご神体と言ってもいいのではないでしょうか。

(写真上)この裏参道を登ったところにある賀毗禮神宮(かびれじんぐう・写真下)を参拝し、山頂へ至りました。

かびれ神宮

賀毗禮神宮のご祭神
天照大神(アマテラスオオミカミ)
邇邇藝命(ニニギノミコト)
立速日男命(タチハヤヒヲノミコト)

御岩神社・表参道御岩山山頂からこの表参道(写真上)を下ってきました。

薩都神社

表参道の中ほどにある薩都神社(さっとじんじゃ)
立速日男命(タチハヤヒヲノミコト)

御岩神社と賀毗禮(かびれ)神宮の御朱印

御岩神社と賀毗禮(かびれ)神宮の御朱印

御岩神社の見どころ


天狗が棲んでいたと言う御神木「三本杉」

御神木「三本杉」
この三つまたの間に、天狗が棲んでいたと言います。鳥居を入ってすぐ右手、楼門の前に位置します。

御岩神社の楼門

御岩神社の楼門の天井画と龍の彫刻

御岩神社の楼門の彫刻と天井画
「心洗」の池

後生車

珍しい後生車(菩提車)
中の車を上に回すと原生の願い、下に回すと後生の願いが叶うと伝えられています。

終わりに

エドガー・ミッチェル氏はアポロ14号船内から、向井千秋氏はスペースシャトルから謎の光を宇宙から見たというエピソードを紹介しました。

二人が見た光は、日立の山中(御岩神社がある場所)であったとしています。そして、ミッチェル氏はわざわざ来日して、それを確認しに御岩神社まで訪れたと言われています。

はたして、その光はなんだったのでしょうか? また、その光は宇宙からしか見えないのでしょうか?

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