古峯神社(ふるみねじんじゃ)といえば、とにかく天狗の御朱印が有名です。社殿の中に上がって拝観させてもらうと、天狗や烏天狗の面が多くあります。人間の背丈ほどの面もあります。
ですから、ご祭神が天狗様であるかと思ってしまうほどです。ご祭神は後で説明しましが、天狗ではありません。
そして、古峯神社の見どころ5選も紹介します。
また、古峯神社には古峯園(こほうえん)という日本庭園があります。有料(大人500円/小人200円)ですが、ぜひ散策してください。時期は菖蒲が咲く季節をオススメします。
(四季の旅/2019-08-14)
【目 次】
古峯神社の天狗の御朱印で一番人気は?
これが、一番人気の御朱印です。書き置きした御朱印をいただきました(500円)。できれば、直に御朱印帳に書いてもらいたかったのですが、これを書かれている神職さんが今日いらっしゃるかはわかりません。
バラエティに富んだ御朱印30体(ご朱印は、1体・2体と数えます)! まるで天狗のアート展のようですね。これだけあると、どれにしようか、迷ってしまいますね。あなたは、どれが好みでしょうか?
古峯神社の見どころ5選
1.古峯神社の天狗と烏天狗
社殿の中にはたくさんの天狗・烏天狗の面が飾られていました。中には、全身像もあります。
天狗は、民間信仰において神や妖怪ともいわれる伝説上の生き物です。一般的に山伏の服装で赤ら顔で鼻が高く、翼があり空中を飛翔します。
俗に人を魔道に導く魔物とされています。また、天狗の行う法術・呪術は外法であると考えられており、天狗のことを外法様ともいいます。
古峯神社では、なぜ魔物と言われている天狗を、こんなにも集めているのでしょうか?
じつは「ご祭神の使い」という役割で、祀られています。しかし、ご祭神の生涯に天狗がかかわることはなかったと記憶しています。
クチバシがあるのが、烏天狗。たくさんの人々が触るので、テカテカに光っています。
ケヤキの一刀彫り | |
大烏天狗 鼻の高さ91cm 顔の長さ1m58cm、幅1m6cm、156.75kg |
大天狗 鼻の高さ91cm 顔の長さ1m76cm、幅1m6cm、134.25kg |
2.古峯神社の鳥居
古峯神社の駐車場から歩いて約3分ほどで、古峯神社の一の鳥居が見えてきます。一の鳥居に近づくと、すぐその先に二の鳥居が見えます。
じつは、一の大鳥居は駐車場に着く前、6㎞先の古峯ヶ原街道にあります。ですから、古峯神社の鳥居は、後に出てくるものと合わせ7つあることになります。鳥居はみんな年季の入った由緒ある雰囲気を出しています。
※便宜上、境内にある鳥居から一の鳥居、二の鳥居と数えています。
二の鳥居に近づくと、すぐ先に三の鳥居が見えてきます。
三の鳥居の前に、「古峯神社」の社号が立っています。三の鳥居をくぐると、四の鳥居が正面に。
この四の鳥居をくぐり、右に曲がると五と六の鳥居が階段上に立っています。なんと、たったの1〜2分歩くだけで、六つの鳥居がまるで金太郎飴のように出てきました。
3.社殿へ
五と六の鳥居の階段を上がり、右へ行くと社殿があります。
普通の神社の拝殿(本殿含む)とはかなり趣が違い、とうぜんここで二礼二拍手一礼はしません。社殿右の方に暖簾がかかっていますが、ここから中に入ります。
4.古峯神社のご祭神は? そのご利益は?
社殿の中に入ると、大広間のようなところに参拝する場所があります。鏡のような丸い御神体のようなものがあります。では、ご祭神はアマテラスオオミカミ様でしょうか? いえ、違います。
【ご祭神】ヤマトタケルノミコト
ヤマトタケルノミコトは、古代日本の伝説的な皇族で、古事記と日本書紀に登場します。
ヤマトタケルノミコトは、神話の中で多くの冒険をし、その英雄的な業績から日本の建国神話において重要な役割を果たしました。
社殿の中にはヤマトタケルノミコトの生涯を描いた絵が、9枚かかっていました。ここでは、3枚だけ取り上げます。
ヤマトタケルノミコトが手にしているのは、三種の神器の一つ草薙の剣です。叔母のヤマトヒメノミコトからいただいたて、東征にやってきたのです。
ヤマトタケルノミコトの東征の時、火のワナにあったヤマトタケルが草を斬り払っている場面。このことから、ご祭神は火防の神として崇められています。
ヤマトタケルの妃のオトタチバナヒメノが海神の怒りを鎮め、船が出航できるようになった場面。このことから、海上安全、大漁などのご利益があります。
その他のご利益として、国家安泰はもとより、家内安全・商売繁盛・交通安全・当病平癒・身体健全などなどがあります。
5.古峯神社の古峯園へ
古峯園(こほうえん)の入り口は、四の鳥居の先にあります。
この庭園は、約99,000平方メートル(30,000坪)の敷地に広がっています。四季折々に美しい花々が咲き乱れます。
庭園内には、静寂を楽しめるように、数寄屋造りの建物が見事に配置されています。これらの建物は、美しく庭園と調和し、心を静め、安らげる場所を提供しています。
開園:昭和53年(1978)7月1日
入園料:大人500円/小人200円
橋の向こうに見える小屋が、料金所。
橋から眺める渓谷が、美しい。
木立と紫陽花の小道を歩いていきます。2〜3分で開けた峯の池に出ます。空気が澄んでいて、とても清々しくリフレッシュできます。
池に佇む休憩所の静峯亭。ずっと続いている植物は菖蒲。菖蒲の花が咲いている頃に来たかったですね。
峯の池を右の方へ歩いていくと、反対岸に落差16mの峯の滝が見えます。
さらに右の方、やや登り坂を歩いていくと、峯の茶屋、翠滴があります。
滞在時間の関係から、静峯亭を遠目に見ながら、古峯神社へ戻ります。
古峯神社の駐車場とアクセス方法
古峯神社のアクセス方法を紹介します。
【住所】
栃木県鹿沼市草久3027
Tel.0289-74-2111
【アクセス方法】
[電車とバス]
東武日光線「新鹿沼駅」から古峰原線リーバス「古峯神社」終点下車、徒歩220m(約3分)
[車]
東北道鹿沼ICから車で60分
東北道栃木ICから車で55分
【駐車場】400台(無料)古峯神社の車でのアクセス
古峯神社の詳細はこちらから確認できます。
周辺の宿泊先もチェックできますので、ぜひご覧ください。
>>古峯神社の詳細はこちら
まとめ
古峯神社(ふるみねじんじゃ)といえば、30体ある天狗の御朱印を紹介しました。また、古峯神社の見どころ5選と日本庭園・古峯園(こほうえん)も紹介しました。
まるでご祭神が天狗様であるかと思ってしまうほど天狗の面が多くある古峯神社。しかし、ご祭神はヤマトタケルノミコトです。
古峯神社へのアクセスは、最寄駅が近くにないので、バスや車を利用しなければなりません。ちょっと面倒かもしれませんが、そのぶん古峯神社の参拝はあなたにとって記憶に残る素晴らしい体験となることでしょう。
古峯神社の詳細はこちらから確認できます。
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