青岸渡寺の三重塔と那智の滝
熊野那智大社の駐車場とアクセス方法を紹介します。そして、2023年4月15に参加した那智大社や那智の滝(飛瀧神社)を参詣した時の見どころ5選も紹介します。
一生に一度は那智の滝を見たい! と、ずっと思ってきました。まるで、熊野に呼ばれたような体験でした。なぜなら、2022年4月30日から2023年4月15日までで、熊野三山を参詣できたからです。
それでは、那智大社や那智の滝(飛瀧神社)を紹介していきます。
(四季の旅/2023-04-15)
※4月15日当日は雨でしたので、一部はライブラリー写真です。
熊野那智大社の詳細はこちらから確認できます。
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【目 次】
熊野那智大社の駐車場とアクセス
【住 所】歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
【最寄駅】JR紀勢本線 紀伊勝浦駅
紀伊勝浦駅より熊野御坊南海バスでバス停「那智山」まで約30分
【駐車場】
神社駐車場 30台(神社防災道路通行料800円が必要です)
→那智大社公式アクセスページはこちら
※以下の詳しいリンクあり
- 車をご利用の方
大阪・名古屋からご利用の方 - 電車をご利用の方
大阪・名古屋~紀伊勝浦
紀伊勝浦駅から熊野御坊南海バスでバス停「那智山」まで約30分、タクシー約20分 - バスを御利用の方 東京方面から
- 飛行機を御利用の方 南紀白浜空港より
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補陀洛山寺・那智参詣曼陀羅から始まる!
那智参詣曼荼羅は布教のための絵解き
今回私が参加したバスツアーでは、補陀洛山寺にて那智参詣曼陀羅により、住職の解説がありました。
この那智参詣曼陀羅(なちさんけいまんだら)は、熊野の比丘尼や山伏がこれを携えて、熊野三山のピーアールしました。ここの宣伝により、熊野三山は「蟻の熊野詣」と言われるほど人気を得ました。
ちなみにこの那智参詣曼陀羅をもとに、近年本宮参詣曼荼羅と新宮参詣曼陀羅も作られました。これらをもとに出前絵解きをしてもらえます(有料)。
→体験 熊野曼荼羅絵解き|新宮市観光協会
(熊野那智参詣曼荼羅)右下の川関から始まる山内の参詣道には白装束の参詣者をはじめ、御師・高野聖・僧侶・琵琶法師・高貴な人物など多くの人物が描かれている。画面を見る者は、白装束の参詣者と共に山内を巡り、参詣道の最後は画面左上の妙法山阿弥陀寺に至ることになる。(國學院大學図書館デジタルライブラリー)
補陀洛山寺(ふだらくさんじ)のご本尊は衆生を救済しようとする慈悲にあふれた千手観音です。ふつうは閉じられている扉を開けて見せてもらいました(撮影禁止)。その神々しさを言葉で表すのはとても難しく、ご尊顔を拝見した時から圧倒され無言になってしまいます。
補陀落渡海は死を覚悟!
那智参詣曼荼羅の中央一番下に船があります。この船は補陀洛渡海船といいます。南方に観音浄土(補陀洛)があると信じられていました。
多くの僧がこの船に乗り込み観音浄土を目指したのです。30日分の食糧と油を積み、一度船室に入るとクギで塞がれてしまいます。死を覚悟した最後の修行です。
補陀洛山寺の御朱印
熊野那智大社と飛瀧神社見どころ5選
今日のバスツアーの行程は以下になります。
補陀洛山寺→(バス)→大門坂→那智大社と青岸渡寺→那智山神秘ウォーク→那智の滝(飛瀧神社)
①大門坂
これぞ、熊野古道! というべき大門坂へは、補陀洛山寺から約5分です。
大門坂は、那智山旧参道の杉並木です。石畳267段、杉並木の両側で132本、約600メールの古道。これぞ、熊野古道というべき石畳ではないでしょうか。20分ほどで歩けます。
熊野那智大社と青岸渡寺の長めの参道と思えば良いのではないでしょうか。
那智の七石・鏡石(祈り石)
那智の七石とは、大門坂にある鏡石・唐斗石と平石・三ツ石・降石・笈掛石(おいかけいし)・烏石。烏石は熊野那智大社の正式参拝を受けると入れる第五殿 若宮の前にあります(後述)。
大門坂に入る門ともいうべき夫婦杉。幹周り約8.5メートル、樹高約55メートル、樹齢約800年。
夫婦杉に入るとすぐ右手に多富気王子(たふけおうじ)跡があります。かつて、この所に大門があったので「大門坂」と呼ばれます。九十九王子最後の一社。
熊野古道らしい大門坂を15〜20分歩くと、登った先に那智山観光センターがあり、休憩できます。那智山観光センターから、3分ほどで左手に表参道467段の階段があり、熊野那智大社と那智山青岸渡寺へと至ります。
階段を登らす、まっすぐ7〜8分ほど歩くと、那智の滝への降りていく白い鳥居に出ます。熊野三山の一つ那智山は、もともと那智の滝を中心にした神仏習合の一大修験道場でした。明治初期に青岸渡寺と那智大社に分離しました。
補陀洛や 岸打つ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬
階段の先の那智大社の鳥居に出ますが、鳥居に入らず手前で右に曲がり青岸渡寺へ向かいます。
②青岸渡寺 西国三十三所 巡礼の旅第一番
山門(仁王門)
青岸渡寺は、インドの僧・裸形上人が開祖。那智の滝で修行を積み、滝壷で八寸の観音菩薩を感得し、ここに草庵を営んで安置しました。
「青岸渡」とは「青い海原を渡ったその彼方には、観音の浄土がある」という観念を示しています(現在は天台宗)。
【ご本尊】
如意輪観世音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)。
如意宝珠を持ち意のままに宝を出し、一切の人々の願いをかなえます。
青岸渡寺と那智大社の境界にある門。向こう側が那智大社です。
③熊野那智大社・ご本尊とヤタガラス(八咫烏)が眠る石
右の木が大樟(おおくす)
【主祭神】
熊野夫須美大神(フスミノオオカミ)=伊邪那美命(イザナミノミコト)
【ご利益】
結宮(むすびのみや)と称され、人の縁矢部街を結びます。ヤタガラス(ヤタガラス)による導きとして、交通・海上の守護も。
那智の滝の水は、延命長寿のお瀧水とされます。
大樟(おおくす)の体内くぐり
幹の中は空洞化しているので、護摩木または絵馬を手に持ち、胎内くぐりができます(護摩木300円・絵馬500円)。
樹齢約850年。平重盛が手植えしたものと伝えられています。県天然記念物。
今回のバスツアーでは、団体祈祷が受けられ、拝殿にて巫女舞が見られました。また、正式参拝として拝殿左横(写真上・丸印)の通路から奥へ入り、ご本尊にもお参りできました。
左が第五殿、右が第四殿。以下右へ第三殿、第二殿、第一殿と並んでいます。(ご祭神は下の表を参照)
第二殿と第三殿
第一殿 瀧宮 | 大己貴命(後のオオクニヌシ) | 千手観音 |
第二殿 證証殿 | 家津御子大神(スサノオ) | 阿弥陀如来 |
第三殿 中御前 | 御子速玉大神(イザナギ) | 薬師如来 |
第四殿 西御前 | 熊野夫須美大神(イザナミ) | 千手観音 |
第五殿 若宮 | 天照大神(アマテラス) | 十一面観音 |
第一殿の前にある烏石
東征のカムヤマトイワレビコノミコト(後の神武天皇)一行を案内した八咫烏(ヤタガラス)。その使命を終え烏石に姿を変えて、ここに休んでいると伝えられています。左が頭で、右が尾羽になります。
八咫烏・御縣彦社(みあがたひこしゃ)拝殿の左側
【ご祭神】ヤタガラスの化身・建角身命(タケツヌミノミコト)。より良い方向へ導く、お導きの神様。
④熊野に呼ばれた!那智山神秘ウォークは二の滝へ
熊野那智大社の団体祈祷(正式参拝)を受けると、那智山への入山が許可されます。
那智山は熊野那智大社と青岸渡寺の後ろに広がっています。那智の滝が「一の滝」で、その上流の滝と合わせて那智四十八滝があり、熊野修行地となっています。
那智の滝「二の滝」までの神秘ウォーク。昨晩から雨が降っていましたので、案内人によると、水量がかなり増しているそうです。
これを書いているのが7月です。今振り返ってみると4月15日の那智山・神秘ウォーク(二の滝までの往復約2時間)は尋常ではなかったと思います。
70歳の私には、晴れの日だってこんな急な山道を2時間も歩くのは普通ではありません。しかも当日の天気予報は雨でした。ツアー前日、旅行会社の方から、気を使っていただいて「キャンセルしますか」と2回電話がありました。
しかし、私は今回を逃したら「那智の滝は見られない」と決意しました。
3度ほど沢を渡ります。雨と苔で足場が滑りやすくなっているので、流れに足を取られると水に腰まで浸かってしまいます。
那智山は原始林です。坂の勾配もきつく、紐をつかんで上り下りするところもあります。沢に入るところでは、シューズには紐を巻き付け、滑り止めにもします。
今思ってみても、こんな悪条件の山歩きは普通ではなかったと思っています。これはもうバスツアー観光ではなく、修行と言ってもいいのではないでしょうか。
安倍晴明が、この岩の上で修行したそうです。
那智の滝・二の滝
落差23メートル、幅7メートル。水量が多くゴウゴウと音を立てていました。
一の滝(那智の滝)が男性的とすれば、この二の滝は女性的で如意輪観音の滝とも言われています。滝壺は滝を要として、扇形に広がっています。もう少し上から見ると、この滝壺が富士山のように見えそうです。
⑤三重塔から那智大社別宮 飛瀧神社へ
那智山・神秘ウォークから戻ってから、三重の塔へ降りていきます。三重塔から5分ほど坂道を下ると、飛瀧神社の鳥居があります。そして、熊野古道のような133段の階段を下ると、那智の滝が目の前に現れます。
個人的には今回のツアーの目的が、那智大社別宮 飛瀧神社(ひろうじんじゃ)である那智の滝を見ることでした。やっと那智の滝です。しかし、私は那智山・神秘ウォークで疲れ切ってしまい、写真はあまり撮れませんでした(ちょっと後悔!)。
那智の御瀧 拝所舞台
上の鳥居の左辺りから入って少し上がると、那智の滝をほんの少し正面間近から見られます。また、滝壺の水「延命水・」も飲めます。また、「那智御瀧 御瀧神社 延命御守」をいただけます。
大人300円 子供(小中学生)200円
熊野那智大社・青岸渡寺・飛瀧神社の御朱印
終わりに
熊野那智大社の駐車場とアクセス方法を紹介しました。そして、2023年4月15に参加した那智大社や那智の滝(飛瀧神社)を参詣した時の見どころ5選も紹介しました。
ところで、私は関東の出身ですが、関東の滝といえば日光・華厳の滝が有名です。日光には小学6年生の時に修学旅行で行き、華厳の滝を訪れます。ですから、自分の強い希望で行きたいというわけではありません。修学旅行ですから、課外授業です。
その点、那智の滝は自分で行きたい、見たいという強い意志がありました。
【熊野三山】
→熊野本宮大社で人生が変わった体験!アクセス方法・駐車場と見どころ5選
→熊野速玉大社の駐車場・アクセス・所要時間と御朱印、見どころ5選と神倉神社
→熊野那智大社の駐車場・アクセス方法と見どころ5選。熊野に呼ばれた体験(このページ)
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