北口本宮冨士浅間神社[火属性]の見どころ5選を紹介します。
なお、富士山が[火属性]ですので、富士山のご祭神コノハナサクヤヒメを祀った浅間神社はすべて[火属性]になります。
- 北口本宮冨士浅間神社は杉並木から始まる
- ヤマトタケルが建てた日本最古の木造の大鳥居
- ご神木の冨士太郎杉と冨士夫婦檜(ヒノキ)
- ヤマトタケルを祀った「大塚丘」
- なぜ、諏訪神社がここに?
(四季の旅/2018-01-20・2019-05-25・2019-11-09)
北口本宮冨士浅間神社にお参りしたのは、3つのバスツアーでした。2018-01-20の富士山の浅間神社5社巡り、2019-05-25の新屋山神社と新倉富士浅間神社ツアー、2019-11-09の河口湖もみじ回廊と忍野八海(すぐ近くの浅間神社も参拝)ツアーです。
富士山浅間神社5社巡りの中でも、北口本宮冨士浅間神社は一番印象に残っている神社です。
北口本宮冨士浅間神社の詳細はこちらから確認できます(MAPあり)。
周辺の宿泊先もチェックできますので、ぜひご覧ください。
>>北口本宮冨士浅間神社の詳細はこちら
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【目 次】
北口本宮冨士浅間神社は、杉並木の参道から始まる
景行天皇40年(西暦110年)、ヤマトタケルご東征の折、相模国より甲斐国へ向かう途中で「大塚丘」に立ち寄りました。そこから富士の神霊を親しく仰ぎ拝され「北方に美しく広がる裾野をもつ富士は、この地より拝すべし」と仰せになりました。これに従い大塚丘に鳥居が建てられ、加えて後の景行天皇50年には祠を建て浅間大神とヤマトタケルをお祀りし、北口本宮冨士浅間神社の創建となりました。
北口本宮冨士浅間神社HP(https://www.sengenjinja.jp/index.html)
鳥居をくぐると、杉並木の参道があります。ひんやりとした空気が清々しく、身が引きしまりました。この杉並木の参道は、戸隠神社・奥社の杉並木を思い出したほど、印象に残っています。
参道に入ってすぐ右にある富士山開祖の「角行の立行石」。
立札にはこうあります。
「角行(藤原武邦)が吉田の地を訪れ、富士山を遙拝(ようはい)し、酷寒の中を裸身にて、石上に爪立ちして30日の荒業をした。全身より、血を噴き、里人の勧めで行を止めたと伝えられている」
角行の修行は、現代人では考えられないほどの過酷な修業です。
※遙拝(ようはい)とは、遠く隔たったところから富士山(実際に行ってお参りできない神社など)を拝むこと。
日本最古の木造の大鳥居
鳥居の前に川が流れています。神域を清める禊のような空気を感じました。
日本最古の木造の大鳥居は、由緒深いヤマトタケルが建てたと言われています。向こうに見えるのは、随神門です。
大鳥居と随神門を通りぬけると、拝殿の左右にご神木がそびえています。左にある「冨士太郎杉」と右にある「冨士夫婦檜(ヒノキ)」で、どちらとも富士吉田市指定の天然記念物です。
拝殿の前に太郎杉と夫婦檜(ヒノキ:手前)
冨士太郎杉
【冨士夫婦檜】
2本のヒノキが根元で1本になり、地上12メートルで再び合着しています。
樹高33メートル/目通り幹囲7.65メートル
幹根境の周囲8.7メートル/露出根張り17メートル
【ご祭神】
- コノハナサクヤヒメ:安産・火防の富士山の女神
- ニニギノミコト :天孫降臨して、コノハナサクヤヒメを妃神とする。夫婦和合・夫婦円満の霊験あらたかです。
- オオヤマヅミノカミ:コノハナサクヤヒメの父。すべての山の神様
賽銭箱の上の二つの天狗の面は、おそらくご祭神コノハナサクヤヒメの父神オオヤマツミでしょう。
「安易にお願いごとをしてはダメだ、まずは自分で努力せよ」と注意されました。ですから、ご祭神コノハナサクヤヒメではなく、「富士の大天狗オオヤマツミノミコトに祈ります」と心の中で言いました。
ヤマトタケルを祀った「大塚丘」
冨士登山道吉田口に入る祖霊社の右から、ヤマトタケルを祀った「大塚丘」へ行きます。舗装された道路に沿って徒歩5分ほど歩くと、左に「大塚丘」があります。(写真上:向こうに見えるのが祖霊社)
ヤマトタケルが東征のとき、富士を遠拝し戦勝祈願をした場所。「北方に美しく広がる裾野をもつ富士は、この地より拝すべし」。
また、ヤマトタケルが日本最古の木造の大鳥居を建てられ、「富士の神山は北方より登拝せよ」との言葉を残したとされています。
なぜ、諏訪神社がここに?
諏訪神社の拝殿
諏訪神社「吉田火祭り」
「諏訪の神様が追われて逃げていた際のある夜、当地住民が手に松明を持ってお迎えしたのを、追手は援軍と見間違えて退却したので、諏訪の神様は当地にしばらく滞在なさった、それでこの地を「諏訪の森」と呼び、地主神として諏訪神社を祀った」
【ご祭神】
タケミナカタとその妃ヤサカトメノカミ
諏訪神社
「吉田の火祭り」は、北口本宮冨士浅間神社とその摂社である諏訪神社の祭として、現在は「鎮火祭」という名称で8月26・27日の2日にわたって行われ、特に8月26日の夜、町中で大松明が焚き上げられる、富士山のお山じまいの祭として知られています。
「鎮火祭」の名の示すとおり、富士山の噴火を鎮める祭であり、ご祭神が猛火の中でご安産なされた故事に基づくとされています。古くからは「日本三奇祭」、昨今は「日本10大火祭り」の一つに数えられ、山梨県の無形民俗文化財に指定されています。
北口本宮冨士浅間神社 その他
神楽殿
西宮
拝殿右に並んだ摂社・末社
七色もみじ
夫婦うめ
北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の御朱印
北口本宮冨士浅間神社のアクセスと駐車場
- 住所
山梨県富士吉田市上吉田5558 - 電車・バス
中央線大月駅から富士急行線で富士山駅下車。バス(山中湖・三島・御殿場方面)浅間神社前下車徒歩20分 - 車
【東京方面より】中央道 河口湖IC(R139経由)より約3km
【神奈川・三島方面より】東名 御殿場IC→東富士五湖道路 富士吉田IC(R139経由)より約3km。右手 山中湖・忍野IC(R138経由)より約6.5km
【関西・富士宮方面より】東名 富士IC→(西富士道路・R139経由)約54km
【小田原・箱根方面より】国道138号線→(御殿場・山中湖経由) - 駐車場
第1駐車場から第7駐車場あり→詳細はこちら
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浅間神社すべてのご祭神コノハナサクヤヒメ
コノハナサクヤヒメ(木花咲耶姫)は山の神オオヤマツミ(大山津見神)の娘。姉がイワナガヒメ(石長比売)です。
コノハナサクヤヒメは天孫降臨のニニギノミコト(邇邇芸命)に、みそめられました。その時、オオヤマツミはコノハナサクヤヒメと姉のイワナガヒメも、差し出しました。
しかし、ニニギノミコトはイワナガヒメの醜さに、彼女を実家に返してしまったのです。オオヤマツミは悲しみ恥じて、こう呪いとも言える言葉をつぶやいたのです。
「姉妹を差し出したのは、神御子にどんな災難が降りかかろうとも、イワナガヒメにより岩のように命は安泰になり、コノハナサクヤヒメのように神御子が花のごとく栄えるように願をかけたのに。姉だけを帰したことにより、神御子の命は桜の花のように儚く散るだろう」
終わりに
北口本宮冨士浅間神社[火属性]の見どころ5選を紹介しました。
- 北口本宮冨士浅間神社は杉並木から始まる
- ヤマトタケルが建てた日本最古の木造の大鳥居
- ご神木の冨士太郎杉と冨士夫婦檜(ヒノキ)
- ヤマトタケルを祀った「大塚丘」
- なぜ、諏訪神社がここに?
なお、富士山が[火属性]ですので、富士山のご祭神コノハナサクヤヒメを祀った浅間神社はすべて[火属性]になります。
浅間神社について、あさまorせんげん?
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【浅間神社】5つの疑問と富士山の「火」属性。あさま or せんげん なぜ?
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