出羽三山「生まれ変わりの旅」の来世にあたる湯殿山神社について紹介します。
と言っても、湯殿山神社本営は紹介できないのです。なぜなら、「語るなかれ、聞くなかれ」と決められているからです。とうぜん、御神体の撮影は禁止です。
また、お払い(500円)を受けた後、裸足で御神体のところまで歩きます。
(四季の旅/2018-07-13・14)
【現世】羽黒山で今世での願いをかなえ、
【過去】月山ではご先祖様の霊がいるため死後の安楽と往生を祈り、
【来世】湯殿山で新しい生命(いのち)をいただいて生まれ変わる旅のことです。
古くより、西の伊勢神宮に詣でることを「西の伊勢参り」、東の出羽三山に詣でることを「東の奥参り」と称し、双方を詣でることは人生の重要事項とされてきました。
湯殿山神社本宮「語るなかれ、聞くなかれ」
参拝バスで湯殿山神社本宮に着き、手水舎出てと口を清めて参道を進むと、目の前に大きく「禁撮影」の看板が……困りました。
手水舎から歩いて約5分で、湯殿山本宮・御祓所。ここでは、まず履物を脱ぎ、裸足になります。
お払いを受けると、陰陽師が使う式神のような小さな紙人形をもらいます。この紙人形で体の主なところを拭き、人形に自分の穢れを移します。それから、三度息を吹きかけ、御祓所の中に流れている渓流(支流)に流します。
御祓所から30秒ほど歩くと、御神体の前に出ます。御神体の左横から、足裏に温かさを感じながら上がり、湯が流れ出る御神体を間近で見られます。その形は赤く……「語るなかれ、聞くなかれ」の御神体です。これ以上、語ることはできません。
すぐ下に流れている梵字川の渓谷にある「芭蕉の句碑」にも、「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」と刻まれています。
ぜひ、皆さんも御神体を自分の目で見てください。昔から人間がどんなものを御神体にしたか、その理由が理解できるかもしれません。
参拝後、御祓所に併設された温度がかなり高い御神湯風呂(足湯)に足をつけます。その後、氷水のように冷たい水道水をかけて手足を洗い、靴を履きます。
湯殿山神社本宮へは参拝バスで
[出典]湯殿山参籠所|(株) 庄交コーポレーション
羽黒山から約1時間で、湯殿山レストハウスに到着。ここから湯殿山神社本宮までは、参拝バスに乗り約6分です。(片道200円、往復300円)
(参拝バス到着)階段を上りすぐ左にある手水舎にて、口と手を清めます。湯殿山御神牛と「湯殿山本宮」と刻まれた大きな石碑が出迎えてくれます。
湯殿山御神牛「なぜ、牛なの?」
湯殿山本宮は丑年に開山されました。牛は神の化身として崇められています。また、春になると湯殿山が牛が寝そべっているような形に雪解けするそうです。
「湯殿山本宮」と刻まれた大きな石碑
残雪に 大幣の舞う 湯殿山(皆川盤水)
湯殿山神社本宮の御朱印
湯殿山神社本宮のアクセスと駐車場
【住所】
山形県鶴岡市田麦俣 六十里山7
【アクセス】
[電車]
JR東日本・羽越本線「鶴岡駅」より、「車」55分
[バス]
・高速バス〜山形線にて期間限定で湯殿山口バス停の停車あり
[車]
湯殿山本宮までは、湯殿山有料道路となります。
(8:15 〜16:40)
・庄内あさひICから約25km
・山形自動車道湯殿山ICから約14km
・山形自動車道月山ICから約15km
・庄内空港から山形自動車道経由で約50km
【駐車場】あり(150台)
湯殿山神社の詳細はこちらから確認できます。
周辺の宿泊先もチェックできますので、ぜひご覧ください。
>>湯殿山神社の詳細はこちら
湯殿山神社本宮のご祭神とご神徳
神社 | ご祭神 | 本地仏 | 住所 | |
湯殿山神社本宮 | 湯殿山神社 | 大山祇神 大己貴命 少彦名命 |
大日如来 | 鶴岡市 西川町境 |
- 大山祇神(オオヤマツミ)山岳丘陵の守護神
- 大己貴命(オオナムチノミコト)縁結びの神など=大国様
- 少彦名命(スクナヒコナノミコト)健康の神・医薬の神
まとめ
出羽三山「生まれ変わりの旅」の来世にあたる湯殿山神社本営について紹介しました。
と言っても、「語るなかれ、聞くなかれ」と決められているから、アウトライにもならない説明しかできず、とても歯痒さが残ります。
とうぜん、御神体をはじめ湯殿山神社本営は撮影禁止。このブログでは、致命的です。なんと言っても、口足らずのところを、多くの写真で紹介していますから。
湯殿山神社の詳細はこちらから確認できます。
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