滑石道(山科・西)から山科盆地を望む(ウィキペディア)
NHK『ブラタモリ#234』(2023/5/20 19:30から)「山科。京都と東日本をつなぐ要衝」が放送されます。
そこで、京都市山科を知らなかったので調べてみました。地形から見ると、なるほど「京都と東日本をつなぐ要衝」ということがよくわかります。
また、その要衝=逢坂の関に関して、蝉丸法師と清少納言の和歌もあります。
今まで京都といえば洛中=市街地しか、思い浮かべられませんでした。しかし、山科区を知ることで、盆地とよく言われる京都の地形的な意味が少しわかったような気がします。
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京都山科「逢坂関」は東日本をつなぐ要衝
逢坂の関(おうさかのせき)は、標高:170メートル。逢坂の関は、東からの京の都への要衝(交通・軍事・通商の上で大切な地点)になっています。
百人一首の蝉丸法師の歌でおなじみの「逢坂の関」址と、高台には蝉丸神社があります。
上の地図では、左上方面にいわゆる京都の市街地があります。京都市山科は、清水寺の南東にあります。地元の人々は不思議なことに、山科は京都市なのに「山科は京都じゃない、滋賀」という意識があるそうです。
京都市なのに「京都」じゃない? じゃあ「京都」の範囲とは? 京都新聞の記者たちに聞いてみた
https://maidonanews.jp/article/14223805
逢坂関—蝉丸法師と清少納言の和歌
【蝉丸法師】
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関
(意味)京から出て行く人も帰る人も、皆ここで別れ、ここで出会うのが、逢坂の関なのだなぁ……
蝉丸法師の人物像は不詳。盲であり琵琶の名手という伝承から、平家を語る琵琶法師・盲僧琵琶の職祖とされています。逢坂の関に庵をむすび、人の往来を見て上の和歌を詠んだそうです。
【清少納言】
夜をこめて 鳥の空音は 謀るとも よに逢坂の 関は許さじ
(意味)鶏の鳴き真似でごまかそうとしても、この逢坂の関は絶対開きませんよ(あなたには絶対逢ってあげませんよ)
言われている相手は大納言・藤原行成。
深刻な拒絶の歌ではなく、仲のいい男女の間での軽いたわむれの歌だそうです。清少納言と藤原行成は宮中で冗談を言い合ったりする、仲のいい関係でした。
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京都山科の魅力
郊外の山科区には、伝統的な手描きの陶器を専門に扱う店やギャラリーが集まる清水焼団地があります。秋には真紅に染まる木々に囲まれた毘沙門堂など、山寺に通じるハイキング コースがあり、静かな公園の中には 7 世紀に造られた天智天皇陵があります。自家製パン屋や居酒屋など落ち着いた飲食店が集まります。
京都山科出身の歴史上の有名人
- 小野小町 世界三大美女の一人
- 大石内蔵助 赤穂事件の中心人物です。
- 豊臣秀吉
本願寺 山科別院
1478 年に本願寺第8代蓮如上人が建立。
蓮如上人とは?
室町時代の浄土真宗の僧。浄土真宗本願寺派第8世宗主。大谷本願寺住職。しばしば本願寺蓮如と呼ばれる。
京都市区民の誇りの木:山科区エリアB(東海道新幹線以北・外環状線以西)
- アラカシ:西野大手先町(蓮如上人像)
- クスノキ:遺跡 蓮如上人墓
- イチョウ:本願寺 山科別院
まとめ
NHK『ブラタモリ#234』(2023/5/20 19:30から)「山科。京都と東日本をつなぐ要衝」が放送されます。
そこで、京都市山科を知らなかったので調べてみると、なるほど「京都と東日本をつなぐ要衝」ということがよくわかります。
また、その要衝=逢坂関に関して、蝉丸法師と清少納言の和歌もあり、その言葉遊びの巧みさに感嘆しました。
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