忍野八海(おしのはっかい)は単なる観光地だけでなく、霊場でパワースポットです。私は知らなかったのですが、一つ一つの湧水地には竜王が住んでいるといわれ、祀られています。
また、忍野八海の『菖蒲池』からは1分で、忍野八海浅間神社(おしのはっかいせんげんじんじゃ)へ行けます。お時間がありましたら参拝しましょう。御朱印は、なんと10体いただけるそうです。私は3体いただきました。
(四季の旅/2019-11-9)
忍野八海の詳細はこちらから確認できます。
周辺の宿泊先もチェックできますので、ぜひご覧ください(MAPあり)。
>>忍野八海の詳細はこちら
当日になって駐車できなかったら不安…そんな時のために
>>akippaで格安コインパーキング・駐車場を予約する
【目 次】
忍野八海の湧水池に住む八大竜王とは?
「忍野八海(おしのはっかい)」は、富士山の伏流水に水源を発する湧水池。世界遺産「富士山」の一部として認定されています。また、忍野八海・出口池は富士信仰の古跡霊場や富士道者の「禊ぎ」の場でした。
忍野八海が点在する忍野村全体が、かつては宇津湖(うつこ)と呼ばれる巨大な湖でした。
目の前には何度も噴火をくり返す富士山。延歴19年(西暦800年)における大噴火において、宇津湖は流れる溶岩によって2つに分断され、「忍野湖」と「山中湖」になりました。
その後、忍野湖は富士山噴火活動期を経て、徐々に涸れてしまいました。しかし、富士山の伏流水に水源を発する湧水池がいくつか残り、その代表がこの忍野八海です。
忍野八海の各池には石碑が設置されています。池の名称、禊ぎの順番、竜王名、和歌などが刻まれています。
忍野村観光公式ページ→ https://yamanashi-guide.com/oshino-hakkai/
資料館(入館料300円)
「資料館」の入口から古民具などを展示する建物を通り過ぎ、敷地の一番奥のとちの木の大木や樹林が生い茂る静かな場所にあります。
底抜池にまつわる伝説
昔から洗い物をしているときに、あやまって洗っていた道具や野菜を手から離してしまうと、渦に巻き込まれ消えてなくなってしまうと言われていました。そして、なくしたものはどんなに探しても見つからず、しばらくすると池の底を潜り抜け、お釜池に浮かび上がってくることがたびたび起こりました。村人たちの間では、この池で洗い物をすることは、神様の怒りを買うことになると語り継がれてきました。
→ http://www.vill.oshino.yamanashi.jp/docs/2013072300037/
忍野八海に住む八大竜王
[出典]忍野村観光公式ページ
- 出口池 難陀竜王(なんだりゅうおう)一番霊場
八海の中で一番大きい。忍野八海の中で一つだけ離れた場所にあり、観光客が少ない。 - お釜池 跋難陀竜王(ばつなんだりゅうおう)二番霊場
一番小さいのが池。藻の一種バイカモが生息しています。 - 底抜池 娑迦羅竜王(しゃからりゅうおう)三番霊場
資料館の中にあります。お釜池と地底でつながっている? - 銚子池 和脩吉竜王(わしゅきちりゅうおう)四番霊場
間欠的な湧水。長柄の銚子に似ている。 - 湧池 徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)五番霊場
一番透明度が高い。水中洞窟があり、池の底から最奥部まで55mあります。 - 濁池 阿那婆達多竜王(あなばたつだりゅうおう)六番霊場
横を流れる阿原川に合流しています。 - 鏡池 麻那斯竜王(まなしりゅうおう)七番霊場
富士山を映すことから、そう呼ばれます。 - 菖蒲池 優鉢羅竜王(うはつらりゅうおう)八番霊場
沼状の池。周囲に菖蒲が生い茂る。
忍野村観光公式ページ→ https://yamanashi-guide.com/oshino-hakkai/
魚が泳いでいます。そういえば、ここに来る前に河口湖の「もみじ回廊」を刊行したのですが、屋台の岩魚の塩焼きには「忍野八海育ち」と表示されていました。実際に泳いでいる魚は、鱒のように大きいですが……
忍野八海の入場料(2023.5)
大人(中学生以上) | 300円 |
子供(小学生以下) | 150円 |
幼児(1歳以上~幼稚園児) | 100円 |
団体割引(15名以上) | 50円引き |
忍野八海へのアクセス
詳細はこちらを参照ください。
アクセスガイド|忍野村公式観光ホームページ
→http://www.vill.oshino.yamanashi.jp/docs/2013032300060/
忍野八海から忍野八海浅間神社へ
忍野八海の中心からは5分ほど、一番北にある湧水池『菖蒲池』からは1分で、忍野八海浅間神社(おしのはっかいせんげんじんじゃ)に行けます。ですから、時間がありましたら、ぜひ参拝してください。
地元では、忍野浅間神社(おしのせんげんじんじゃ)または忍草浅間神社(しぼくさせんげんじんじゃ)とも呼ばれています。
神門
神社の門はふつう随身門(または随神門)と呼ばれます。ここは「神仏習合」のなごりで、仏閣と同じように金剛力士像(ふつうは仁王像)が安置されています。四天王のうちの持国天【東方の守で青】と増長天【南方の守で赤】の二像で阿形と吽形です。
※仁王像はふつう裸ですが、金剛力士像は鎧を着ています。
ちなみに神社の随神門を守っているのは、豊岩窓神(トヨイワマドノカミ)と櫛岩窓神(クシイワマドノカミ)の二柱の武神です。
忍野八海浅間神社の本殿
木花咲耶姫命・鷹飼・犬飼坐像[出典]
本殿に祀られている木花咲耶姫命・鷹飼(たかがい)・犬飼(いぬかい)坐像の三神像は、1315年丹後国の仏師・石見坊諍観の作。神社の神様というより、尼さんや坊さんのようです。
ご神木の大ケヤキ(村指定重要文化財)は、樹高37m、根回り10m。
ケヤキの他に、鳥居や社殿の周りには多くのイチイの木が植えられています。昔、官位一位の高官の芴(しゃく:右手に持つ細長い板)がこの木からつくられたため、「イチイ(一位)」という名前がつけられたそうです。
拝殿の右の方にある宝仏殿
宝仏殿の右に神輿殿
忍野八海 浅間神社の御朱印3体
私が御朱印帳を渡すと「御朱印は3体あります」とご住職。家に帰りネットで調べたら、忍野八海浅間神社ではなんと10種類の御朱印がある! と紹介していたブログがありました。
ところで、御朱印はふつう「1体、2体……と「体」で数えます。
忍野八海へのアクセスと駐車場
- 住所
山梨県南都留郡忍野村忍草 - 電車・バス
富士急行線富士山から富士急山梨バス内野・膳棚方面行きで18分。忍野八海入口下車すぐ - 車
中央自動車道河口湖ICから約20分 - 駐車場
池本駐車場(唯一の無料駐車場)20台。忍野八海までは徒歩1分
忍野八海の詳細はこちらから確認できます。
周辺の宿泊先もチェックできますので、ぜひご覧ください。
>>忍野八海の詳細はこちら
当日になって駐車できなかったら不安…そんな時のために
>>akippaで格安コインパーキング・駐車場を予約する
浅間神社すべてのご祭神コノハナサクヤヒメ
コノハナサクヤヒメ(木花咲耶姫)は山の神オオヤマツミ(大山津見神)の娘。姉がイワナガヒメ(石長比売)です。
コノハナサクヤヒメは天孫降臨のニニギノミコト(邇邇芸命)に、みそめられました。その時、オオヤマツミはコノハナサクヤヒメと姉のイワナガヒメも、差し出しました。
しかし、ニニギノミコトはイワナガヒメの醜さに、彼女を実家に返してしまったのです。オオヤマツミは悲しみ恥じて、こう呪いとも言える言葉をつぶやいたのです。
「姉妹を差し出したのは、神御子にどんな災難が降りかかろうとも、イワナガヒメにより岩のように命は安泰になり、コノハナサクヤヒメのように神御子が花のごとく栄えるように願をかけたのに。姉だけを帰したことにより、神御子の命は桜の花のように儚く散るだろう」
終わりに
忍野八海(おしのはっかい)は単なる観光地だけでなく、霊場でパワースポット。一つ一つの湧水地に住んでいる八大竜王の名前を紹介しました。
そして、忍野八海のそれぞれの湧水池は一番霊場から八番霊場に指定されていて、忍野八海めぐりも行われているそうです。
パワースポットに関心がある私は、もっと詳しく紹介したかったのですが、バスツアー 体験記としてはそこまで詳しく紹介してもと思いやめました。興味のある方は忍野村観光公式ページで、それぞれの遊水池の説明をご覧ください。
→ https://yamanashi-guide.com/oshino-hakkai/
また、忍野八海の『菖蒲池』から1分で行ける忍野八海浅間神社(おしのはっかいせんげんじんじゃ)も紹介しました。お時間がありましたら参拝してください。御朱印は、なんと10体いただけるそうですから、御朱印ファンにはたまらないですね。私は3体いただきました。
浅間神社について、あさまorせんげん?
↓ご由緒・山宮と里宮・ご祭神とご利益など知りたい方は↓
【浅間神社】5つの疑問と富士山の「火」属性。あさま or せんげん なぜ?
忍野八海の詳細はこちらから確認できます。
周辺の宿泊先もチェックできますので、ぜひご覧ください。
>>忍野八海の詳細はこちら
当日になって駐車できなかったら不安…そんな時のために
>>akippaで格安コインパーキング・駐車場を予約する