熊野本宮大社に初めて参詣したのが、2019年11月1日。その時はまだ「熊野に呼ばれる!」という感覚はありませんでした。
そして、2022年4月30日熊野本宮大社に2回目、2023年2月26日熊野速玉大社と神倉神社、2023年4月15日熊野那智大社と那智の滝に参詣できました。
2023年4月15日の熊野の天気は雨、この時のプランには那智山に入れる神秘ウォークがあり、旅行会社からは2回キャンセル案内がありました。70歳の私には厳しいかもしれない、との配慮からです。
熊野に呼ばれる!
『この機会を逃したら、もう那智の滝が見られない。いま熊野に呼ばれている!』と感じ、ツアーに参加しました。
確かに往復2時間の那智山の神秘ウォークは厳しかった。原始林の山道、沢が増水していて、その沢を往復6回も渡らなければならなかったからです。
沢にスニーカーごと入るのは当たり前、一度は腰まで水の中に入ってしまいました。
あんな雨の中の山道を歩く! 今思っても普通ではなかった! 熊野に呼ばれていたからに違いないと思っています。
熊野三山〜熊野詣でをして、死を経て生まれ変わる!
熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の熊野詣でをすると、死を経て再び生まれ変われると言います。1年1ヶ月間でこの熊野詣でをした私は、どう変わったのでしょうか。バスツアー体験記をまとめて、確認できたらと思います。
熊野三山とは?
- 熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
- 熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)
- 熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)
青岸渡寺(せいがんとじ)
補陀洛山寺(ふだらくさんじ)
熊野三所権現とは?
権現とは仏や菩薩が、仮に神として姿を表したという信仰です。
熊野三社は相互に主祭神を勧請し、「熊野三所権現」(下の表参照)として信仰されています。熊野三山では神仏習合色が強く、神社ではふつう「参拝する」と言いますが、熊野三山に関しては「参詣する」と言ったほうが適切かもしれません。
熊野本宮大社 | 熊野速玉大社 | 熊野那智大社 | |
主祭神 | 家都美御子大神 | 熊野速玉大神※1 | 熊野夫須美大神※2 |
読み方 | ケツミコノオオカミ | クマノハヤタマノオオカミ | クマノフスミノオオカミ |
本地仏 | 阿弥陀如来 | 薬師如来 | 千手観音菩薩 |
同一神 | 素戔嗚尊 | 伊邪那岐命 | 伊邪那美命 |
読み方 | スサノオノミコト | イザナギノミコト | イザナミノミコト |
HP | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※1 熊野速玉大社の主祭神は、熊野速玉大神と熊野夫須美大神です。
※2 熊野那智大社では、千手観音を本地仏とする大己貴命が那智滝のご祭神(飛瀧権現)とされています。
熊野十二所権現とは?
熊野三所権現に五所王子と四所明神を加えます。
[五所王子]
第四殿 十一面観音(天照大神)若宮
第五殿 地蔵菩薩(天忍穂耳尊)禅師宮
第六殿 龍樹菩薩(瓊瓊杵尊)聖宮
第七殿 如意輪観音(彦火火出見尊)児宮
第八殿 聖観音(鸕鷀草葺不合尊)子守宮
[四所明神]
第九殿 文殊菩薩・普賢菩薩(一万宮・国狭槌尊と十万宮・豊斟渟尊)
第十殿 釈迦如来(勧請十五所・泥土煮尊)
第十一殿 不動明王(飛行夜叉・大戸之道尊)
第十二殿 毘沙門天(米持金剛・面足尊)
※熊野本宮大社では、四所明神を軻遇突智命(カグツチノミコト)・埴山姫命(ハニヤマヒメノミコト)・罔象女神(ミツハノメノカミ)・稚産霊神(ワクムスヒノカミ)としています。
熊野本宮大社と大斎原(おおゆのはら)
熊野本宮大社と大斎原[旧社地]
熊野本宮大社の旧社地を大斎原と言います。熊野川・音無川・岩田川の合流点にある中洲が大斎原です。
明治22年(1889)の大水害により、熊野本宮大社は今の社地になりました。
熊野本宮大社とヤタガラス
神武天皇の東征の時、神武天皇軍を導いたのが、高天原より遣わされたのがヤタガラスです。
熊野本宮大社の御朱印
→熊野本宮大社で人生が変わった体験!アクセス方法・駐車場と見どころ5選
熊野速玉大社と神倉神社
熊野速玉大社[新宮]
神倉神社は磐座(いわくら)とゴトビキ岩
「熊野の神邑(みわのむら)に至り、すなわち天磐盾(あまのいわたて)に登」ったは、神武天皇の東征軍。この磐盾は、急な崖と巨岩がそそり立つ神倉山のことです。
ゴトビキ岩とは、その形からヒキガエル(またはガマガエル)と言われています。
熊野速玉大社と神倉神社の御朱印
→熊野速玉大社の駐車場・アクセス・所要時間と御朱印、見どころ5選と神倉神社
熊野那智大社と那智の滝
熊野古道といえば「大門坂」
熊野那智大社と飛瀧神社(ひろうじんじゃ)
熊野那智大社と青岸渡寺の境内は、接しています。塀で区切られた向こう側に青岸渡寺があります(写真上)。
青岸渡寺
補陀洛山寺
補陀洛山寺には、『那智参詣曼陀羅』があります。那智の比丘尼や山伏が、那智の参詣と熊野詣でを宣伝するために持ち歩いた「絵解き」です(大きな掛け軸風)。
『那智参詣曼陀羅』には、観音の浄土を目指して船出する補陀洛渡海も描かれています。その船の復元模型が補陀洛山寺にあります。
熊野那智大社・飛瀧神社と青岸渡寺の御朱印
→熊野那智大社の駐車場・アクセス方法と見どころ5選。熊野に呼ばれた体験
終わりに
2022年4月30日から2023年4月15日までに、熊野三山〜熊野本宮大社・熊野速玉大社と神倉神社・熊野那智大社と那智の滝〜を参詣できました。
それままさに『いま熊野に呼ばれている!』と感じた出来事です。熊野古道だけでなく、那智山の原始林にも入れました。
熊野詣でをすると、死を経て再び生まれ変われると言います。
はたして、今の私は生まれ変わった私なのでしょうか? それとも、生まれ変わっている過程なのでしょうか?
これから、熊野三山〜熊野本宮大社・熊野速玉大社と神倉神社・熊野那智大社と那智の滝〜のバスツアー体験記をまとめていきます。
お時間がありましたら、訪問してみてください。
→熊野本宮大社で人生が変わった体験!アクセス方法・駐車場と見どころ5選