伊勢神宮内宮の見どころ5選を紹介します。
- 宇治橋は101.8m
- 五十鈴川沿いの御手洗場(みたらし)で禊ぎ
- 伊勢神宮内宮・正宮
- 荒祭宮(あらまつりのみや)はアマテラスの荒御魂を祀る
- 宇治橋の2番目の擬宝珠(きぼし)を触る謎?
伊勢神宮には、天照大神(アマテラスオオミカミ)を祀る皇大神宮[内宮]と豊受大御神(トヨウケオオミカミ)を祀る豊受大神宮[外宮]があります。この内宮と外宮、月讀宮など14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社—これら125社すべてを含めて、正式名称「神宮」といいます。
また、外宮先祭といって、諸祭事はまず外宮を先に行い、続いて内宮で行います。それに合わせて、外宮を先に参拝し、次に内宮を参拝します。ちなみに、外宮は左側通行で、内宮は右側通行になります。
【内宮と外宮の違い】
伊勢神宮[内宮] | 伊勢神宮[外宮] | |
ご祭神 | アマテラスオオミカミ | トヨウケオオミカミ |
通行 | 右側通行 | 左側通行 |
正殿の鰹木の数 | 10本(偶数) | 9本(奇数) |
千木の形 | 内削(地面と平行) | 外削(地面と垂直) |
外宮先祭 | 外宮を先に参拝し、次に内宮を参拝 |
(四季の旅/2018-09-11・2018-12-12・2019-08-24)
【目 次】
宇治橋は全長101.8m
101.8mの宇治橋
五十鈴川にかかった宇治橋の長さは101.8m。川の上流の中に見える2本の杭(実際は3本あります)を「お木除杭」といいます。材木などが流れてきて橋に直接当たらないようにしています。
川の向こうに見える森までがすべて神宮の境内になり、伊勢市の1/4の面積を占めています。
神苑
宇治橋の向こう側の鳥居をくぐり右に回ると、すぐ「神苑」になります。この神苑では、様々な儀式が行われます。
大正天皇御手植松
神苑の端には、天皇が植えられた大正天皇御手植松が生えています。天皇が植えられた木ですので、枝などは切ってはならないといいます。自由奔放な枝ぶりです。
五十鈴川沿いの御手洗場(みたらし)で禊ぎ
神苑を右に見ながら5〜6分歩き鳥居をくぐると、右に手水舎があります。ここで禊ぎをしてもいいし、その先の右手に五十鈴川沿いの御手洗場(みたらし)で禊ぎをしてもかまいません。しかし、伊勢神宮内宮ならではの御手洗場(みたらし)をおすすめします。
神楽殿と授与所
参道に戻り、二の鳥居をくぐると神楽殿があります。神楽殿の横にある授与所で、お札や御朱印をいただきます。境内には、樹齢600年、800年、1000年などの木がたくさん植えられています。
伊勢神宮内宮・正宮[皇大神宮]
左手に正宮があります。階段を登ったところまでしか入れません。
(写真下)伊勢神宮・案内人の説明図。指を差さしているところで参拝します。しかし、正宮では個人の願いはしないでください。伊勢神宮内宮の正宮では世界平和や安全など、大きな願いをする場所です。個人の願いは、後で出てくる荒祭宮(あらまつりのみや)でしてください。
ご祭神とご利益
ご祭神:天照大神(アマテラスオオミカミ)
ご利益:大局的な国家安泰、子孫繁栄。個人の願いは、後で出てくる別宮「荒祭宮」で
[正宮]の左手からくだり、案内にそって進むと、御稲御倉(みしねのみくら)、忌火屋殿(いみびやでん)、外幣殿(げへいでん)と続き、少し離れて荒祭宮があります。
御稲御倉
外幣殿
荒祭宮はアマテラスの荒御魂を祀る
参拝を済ませ、階段を降り右手に向かいます。
個人の願いはここ荒祭宮(あらまつりのみや)で。
ご祭神:天照坐皇大御神荒御魂
ご祭神は天照坐皇大御神荒御魂で「あまてらし ますすめ おおみかみの あらみたま」と読みます。
天照大神のお名前を、神職が神前にて名を唱える場合は、「天照坐皇大御神荒御魂」と言うそうです。先に触れましたように、ここ荒祭宮で個人的なお願いをしましょう。
2番目の擬宝珠(きぼし)の謎?
宇治橋の鳥居を入り、左側2番目の擬宝珠(ぎぼし)を触っている人を多く見かけます。
なぜ、この2番目の擬宝珠だけを触っているのでしょうか?
この2番目の擬宝珠の中だけに神札が入っているからです。触ることによって、ご利益を得られます。
できれば、入る時に触るといいそうです。
しかし、内宮は右側通行です。この擬宝珠がある方は反対側で、参拝を終えて帰ってくる人々が通る側になります。なかなか、帰ってくる人々を押し分けて触ることはきませんね。
伊勢神宮内宮 その他
五十鈴川を渡り風日祈宮へ
参拝の後は、神楽殿にもどり、左に曲がり、五十鈴川を渡ると「風日祈宮(かざひのみのみや)」があります。(伊勢神宮外宮には同じ神を祀った「風宮」があります)
神楽殿を右に曲がり歩いて行くと、右手に静かな沼が見えす。
さらに歩くと「御厩(おうまや)」があります。ここには、神馬が2頭いるそうですが、鹿毛の「国春(くにはる)」しかいませんでした。ほとんど動かず、まるで木像かと思ったほどです。もう1頭は白馬で「笑智(えみとも)」というそうです。
地上に出ている部分はヒノキで、直径は約75cm、高さ約7.5m。地下にはなんと約3mほど銅でできている部分が埋まっているそうです。上の写真で、そのつなぎ目がわかります。この鳥居の木は、外宮と内宮の旧正殿の棟持柱をリサイクルしているそうです。
伊勢神宮内宮[皇大神宮]のご朱印
伊勢神宮内宮へのアクセス
【所在地】〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1
【電話】 0596-24-1111
【電車・バス】
伊勢市駅(近鉄・JR)→バス→伊勢神宮外宮→バス→伊勢神宮内宮
宇治山田駅(近鉄)→バス→五十鈴川駅(近鉄)→バス→伊勢神宮内宮
伊勢神宮内宮 終わりに
伊勢神宮内宮の見どころ5選を紹介しました。
- 宇治橋は101.8m
- 五十鈴川沿いの御手洗場(みたらし)で禊ぎできます
- 伊勢神宮内宮・正宮
- 荒祭宮(あらまつりのみや)はアマテラスの荒御魂を祀る
- 宇治橋の2番目の擬宝珠(きぼし)を触る謎?
その他にも、いくつか見所を紹介しました。参拝後は土産物屋と食事処のおはらい町とおかげ横丁にいかれると良いでしょう。宇治橋の鳥居から約1分で行けます。江戸情緒あふれる街並みは、見ていてあきません。あらためて、ご紹介します。